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NOW ON STAGE 星組・宝塚大劇場公演『愛するには短すぎる』『ネオ・ダンディズム!』


星組・宝塚大劇場公演
『愛するには短すぎる』『ネオ・ダンディズム!』−男の美学−

宝塚大劇場公演
2006.8.11(金)〜9.18(月)

→ 詳しい公演情報は宝塚オフィシャルページへ

番組プレビュー

出演者

出演者の写真をクリックするとその他の出演番組がご覧いただけます。


湖月わたる

白羽ゆり

安蘭けい

立樹遥

涼紫央

柚希礼音

解説

ミュージカル『愛するには短すぎる』

原案:小林公平
脚本・演出:正塚晴彦

船上という限られた場所、4日間という限られた時間の中で起こった束の間の恋。それゆえの純粋さと狂おしさ、素晴らしさを切なく美しく描き出す。
フレッド・ウォーバスクは資産家であるウォーバスク家の養子である。彼は元の名をマイケル・ウェインと言い、7歳のとき一攫千金を夢見た父に連れられ、母と共にニューヨークへ出て来た。しかし父は事業に失敗し失意のうちに病死。母も後を追うように亡くなってしまう。孤児院に入った彼は、そこのオーナーだったウォーバスク氏に認められ養子となった。

ロマンチック・レビュー『ネオ・ダンディズム!』−男の美学−

作・演出:岡田敬ニ

1995年、真矢みきら花組によって上演し好評を博した『ダンディズム!』のような色合いを持つ、宝塚の男役の美学を追求した、ロマンチック・レビュー。激しいダンシング・シーン、熱いストーリー・バレエ、感動的なコーラスと群舞などにより構成された、ロマンチックでエキサイティングなレビュー作品。


湖月わたると白羽ゆりを中心とする星組が、専科から未沙のえるを招いて、宝塚大劇場でミュージカル『愛するには短すぎる』とロマンチック・レビュー『ネオ・ダンディズム!』を上演中です。小林公平原案、正塚晴彦脚本・演出の、船上という限られた場所、4日間という限られた時間の中でおこった束の間の恋を描くミュージカルと、岡田敬二のロマンチック・レビュー・シリーズの第17弾、男役の美学を追究するレビューで、湖月はこの公演で退団します。今回の座談会には、湖月と白羽、安蘭けい、立樹遥、涼紫央、柚希礼音が出席。公演の手応え、稽古場での苦労などが語られます。退団する湖月の言葉に出席者が笑ったり、思わず涙したり、そんな場面も見られたトークを、少しご紹介しましょう。演出の正塚と岡田の抱負も興味深いのですが、そちらは放送でお楽しみください。

 

●『愛するには短すぎる』…立樹、涼、柚希の役は?

それぞれの役について自己紹介のあと、湖月が「今回のお芝居について、では柚希さんから」といきなり柚希に振ります。今回、演出家からはみんな「セリフを忘れろ」「練習するな」と言われているのですが…。

湖月: 本公演でこんなにしゃべったのは初めてだと、いろいろなところで言っている柚希さんです(一同笑う)
柚希: 本当にその通りなんです。本公演でこんなにセリフをしゃべらせていただくことのが初めてなので。毎日ブツブツ言っているのをワタルさん(湖月)にもいっぱい聞かれて
湖月: セリフの練習してるんだよ、開演前に
安蘭: ダメなんだよ!
湖月: 練習しちゃいけないんだよ
安蘭: セリフを忘れなきゃいけない
湖月: 『なかなかいいショーだった』とか、どっからか声が聞こえてくる(笑)
柚希: でも、1回セリフを忘れたことがあってから怖いんですよ
安蘭: いつ?
柚希: バウホールのときに、1ページくらい抜かしたことがあって。それからセリフを忘れることの恐ろしさを…。怖すぎて
湖月: アハハハ、それでつい練習しちゃうんだ。…すごく大人の男の役で
柚希: はぁ〜
湖月: 私より年上の設定なんだね
柚希: そうなんですよ。悪い役というのも実はそんなにしたことがなくて。大人の悪い役。でも『悪役と思わんといてくれ』って正塚先生に言われて
湖月: 悪い人じゃないと思う。悪いのはこっち(白羽)だと思う
白羽: わたし!?(笑)
湖月: だって、お金借りているのは、こっちだからね
白羽: 私、強気ですよね、お金借りているのに(笑)
柚希: (笑)…でもバーバラは、久しぶりに真剣に好きになった人みたいなんですよ。だけど、どうしたらいいか分からないので、あんなやり方をしてしまいました
湖月: そうかぁ(笑)

涼はブロードウェイのプロデューサー役。しきりに笑いをとっています。

湖月: (涼に)おもしろい役だよね
涼: でも、やってたら分からないんですよ、本当に
湖月: 百発百中おもしろい、私には。ゲラゲラ笑ってたよね? 私たち
柚希: 楽屋で声だけでも大受けですよ、私
涼: 分からないんですよ、それが…
安蘭: 『ヒロインだぁ!』 は百発百中おもしろい
湖月: うん、おもしろい。
安蘭: 今はそれが私たちのきっかけなんですよね(笑)。
湖月: だから見られないんだけど
涼: 光栄です
湖月: どんな気分? あのとき
涼: もうホントに必死すぎて、周りの人にどんなやった? っていろいろ聞かれたりするんですけど、お客さまの反応さえも分からないぐらい、分からないんですよ。聞こえないんですよね。(笑)どうなんでしょうかねぇ
湖月: おもしろいと思うよ
白羽: おもしろいです(笑)

立樹は船長役。避難訓練場面がまず楽しいと語ります。

立樹: 救命胴衣をつけて真剣にやっているみなさんの姿を見るのが毎日楽しくて。自分はもう全然笑ってない、真剣なんですけども(笑)
柚希: それがおもしろい
立樹: (笑)
湖月: あのボート漕ぐところ最高だよね、座り込んで
立樹: おもむろに座っちゃう(笑)
湖月: どう? 船長さん
立樹: あまりにも生真面目すぎて、ちょっと日本物も入っているじゃないですか?
湖月: えっ!?
立樹: (笑)何て言うんでしょうか、サムライ風というか…船が好きなんで、きっと戦艦大和が好きなんだろうとか、日本の刀とか家に趣味で置いてあるんじゃないかとか
湖月: しいちゃん(立樹)の演技を見て、先生が役づくりを変えちゃったよね。(一同笑う)どんどん先生の要求が変わっていったのが、おもしろかったね。先生のなかの船長像がどんどんしいちゃん寄りになって
安蘭: しいちゃんはしいちゃんのよさを生かして、おもしろい、ユニークな船長に…
湖月: (笑)なっちゃったよねぇ
 
 

●稽古場は大変だった…安蘭と白羽

続いて安蘭と白羽が稽古場の苦労をしみじみ語ります。正塚ワールドになかなか入れなくて、居残り稽古もしました。

安蘭: ホント苦労したよね、稽古場で
湖月: 稽古場でねぇ
安蘭: 正塚先生の芝居の、正塚先生ワールドになかなか自分が浸れなくて、どうなることかと思ったけど
湖月: 最後2回ぐらい、3人だけ残されてお稽古したときあったじゃない? あれでだいぶ分かったよね
安蘭: そうですね
湖月: 3人だけ残されて、私たちのとこだけ次々にやっていくと、芝居的に流れがグッと分かるというか。何度もやってくれたしね
安蘭: うん。芝居のそのテンポに、ついていけなかった…
湖月: (笑)言ってたよね
白羽: 感情がついていけなくて
安蘭: ねぇ
湖月: そう?
安蘭: 感情がついていかないまま先にセリフを言っちゃうから、もう気持ち悪くて、早く何とかしなくちゃなと思って。そういう風に慣れることができてよかったけど。それまでは、今までやってきた芝居がけっこうスローだったので、早いテンポにウッ!? みたいな。私の場合って…
湖月: 引っぱらないといけないからね
安蘭: そう、ポンポンと入っていかなきゃいけないから、間が難しくてね。今は、できるようになったかなと思うんだけどね(笑)
湖月: (笑)
安蘭: バーバラもね?
白羽: バーバラも…(笑)
安蘭: けっこうしごかれましたね
白羽: アハハハ…
湖月: みんなはもう休んでいていい、1対1にさしてくれ! みたいな雰囲気もあって。私たちは手を出しようがない、手を差しのべてあげることもできない、それぐらいに
白羽: はい。お稽古場は…今日は、がんばるぞ! と思っちゃうんですね、お芝居をするときに。でも舞台に立ってからは…すごく楽しい!
湖月: (笑)よかったねぇ
安蘭: よかったね!(笑)
白羽: お稽古中自分では全然想像つかなかったところで、お客さまの笑いがあったり…そうなんだ!? って(笑)、思いましたよね?
湖月: (下を向いて)アハハハ…
 

●意外にすんなり入れた正塚ワールド…湖月

白羽や安蘭の苦労に比べ、湖月はすんなり芝居の世界に入れたようです。

湖月: 私は、意外とすんなり入りやすい役だった…
一同: あー
湖月: …理解できるというか
安蘭: 等身大の感じですよね
湖月: お稽古場からあんまり(芝居を)やっているという感じがしなかったですね。やればやるほどおもしろい、相手と呼吸が合ってくるっていうか…今回2人ずつで芝居することがすごく多くて、とうこ(安蘭)とも今までにないぐらいガッツリとお芝居したり、となみ(白羽)とも2人きりだとか、そういうのが入ってくるとおもしろい。あとマヤさん(未沙)のブランドンがね。未沙のえるさんに今回もご出演いただいてね
安蘭: なんであんなに、おもしろいんだろう(笑)
湖月: なんでおもしろいんでしょう
安蘭: そこにいるだけでおもしろい!
湖月: 舞台に行ったらさらにおもしろい。…あの盆回りで『お待たせしました』(一同笑う)って。あれ、ナイス・タイミングだよね
涼: 花道の客席も多いですよ
柚希: すっごい多い
涼: 生徒みんな見に来てますもの。何回見てもおもしろいって(笑)。花道もわんさか人がいるの
安蘭: (うなずいて)あそこは欠かせないね
湖月: でも正塚先生がこだわったところは、絶対笑いが来るよね
白羽: そうですね
湖月: それ脱帽って感じ
安蘭: いろんなところが…
湖月: いろんなところで。私に怒るところあるじゃない、銀橋で
安蘭: はい。『せこいこと言うな』とか
湖月: あれも、絶対ピシッと怒れ!って言ったじゃない。あれも(観客に)絶対受けてるものね。あの間の空けないところとか、私の『えぇー』とか、こだわっているああいうところとか。台詞的なおもしろさかもしれないけど。盆回りもそうだし…
安蘭: うまくいくのかな、どうするんだろうと思ったけどね、あの盆回りとか、稽古場で。そんなに回して大丈夫かなと思って(笑)
立樹: (白羽に)一人迷子になってたよね
白羽: (笑)迷子になってました
湖月: 舞台稽古、かなりパニクってたね
白羽: まず、乗れないんです
湖月: 乗れなくてね
白羽: (笑)最後に練習までさせていただきました
立樹: そうなんだ
湖月: あれ、私が推薦してあげたんだよ。やりたいところないですか?って聞くから、白羽さんやった方が、って(笑)
安蘭: よかったね〜
白羽: ありがとうございます(笑)

最後シリアスに終わりたいところ、初日にドカンと笑われてショックだったとか、興味津々なエピソードが語られますが、この辺はぜひ放送でお楽しみください。

 

●プロローグが格好よすぎる…『ネオ・ダンディズム!』

レビューは、真矢みき主演時代の花組が'95年に上演した『ダンディズム!』のイメージから構成されたもの。「キャリオカ」、「All by myself」など岡田レビューの名シーンが星組の個性に合わせて再生されています。プロローグで湖月が着ているのがロングのチャイナ服で、長身で手脚が長い湖月ならではの魅力を引き出しています。最初はチャイナ服の男役が大階段にずらりと板づきして、そこに湖月、白羽、安蘭が登場します。全員チャイナ服で、これがひたすら格好いいのです。

湖月: 『ネオ・ダンディズム!』男の美学。一人女性が混じってますね
白羽: (笑)そうですね。プロローグが格好よすぎて
安蘭: 私もいつも見てるもの
柚希: ホントにね…
湖月: そんな時間ある?
安蘭: 見えます?
柚希: (脇から見る仕種で)こうやったら、あっ、とうこさんや! って
安蘭: あっ! いる! って?
柚希: で、そろそろ行くわ! って言って、散っていく(笑)
湖月: (手をたたいて)すごい! でも女役さんもすごく見てるよね
安蘭: そう。見たいな、あそこ。ゾクゾクするもの
安蘭: (上から下までずらっと並んでいるフォーメーションを手で示して)大階段にこんなに並んで
湖月: 下までね。で今回みんな同じ色だから、すごくシャープでいいよね
安蘭: そうきれいに揃っているし、あれはワーッと拍手したくなる
涼: 5分前にみんな板付いている(笑)
安蘭: すごいよね
白羽: 楽屋に誰もいない
湖月: シーンとして。みんな早く行っちゃうから。だけど女役さんも早いよね、位置決めが
白羽: 早い!
湖月: あれはね難しいよね、最初の位置が。だけどあの歌も好きじゃない? 私好きなんだけど、あの歌
安蘭: あっ、好き好き。いい曲だよね
湖月: 聞いてたときもすごく好きだった、真矢みきさんの歌で。(白羽に)そこに一人、(ポスターを指して)この衣装で出てくる、男の中に女が一人
白羽: すごいことですよね
安蘭: いい女…
白羽: そうなんですよ。すごいプレッシャー。どうしよう(笑)
 

続いて、各場面について話がはずみます。聞いているうちにぜひ観てみたいと思ったのが、これまで何回も上演されてきた「キャリオカ」。今回は男役だけの新場面もあるそうで、楽しみです。後半、「惜別−オマージュ−」からフィナーレにかけて、湖月を送るシーンが続きます。

そして座談会最後、安蘭が湖月に退団を控えた今の心境を聞きます。作品創りに集中できたので割合落ち着いていて、実感はないと語る湖月ですが、残されるメンバーの方が涙する一幕もあって、これは必見。一人一人との思い出を丁寧に語る湖月の、感情をこらえるような微妙な表情が印象的です。

この続きは、タカラヅカ・スカイ・ステージ「NOW ON STAGE」でお楽しみください!

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