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NOW ON STAGE 星組・東京宝塚劇場公演『愛するには短すぎる』『ネオ・ダンディズム!』


星組・東京宝塚劇場公演
『愛するには短すぎる』 『ネオ・ダンディズム!』−男の美学−

東京宝塚劇場公演
2006.10.6(金)〜11.12(日)

→ 詳しい公演情報は宝塚オフィシャルページへ

番組プレビュー

出演者

出演者の写真をクリックするとその他の出演番組がご覧いただけます。


湖月わたる

安蘭けい

未沙のえる

英真なおき

白羽ゆり
(インタビュー)

解説

ミュージカル『愛するには短すぎる』

原案:小林公平
脚本・演出:正塚晴彦

船上という限られた場所、4日間という限られた時間の中で起こった束の間の恋。それゆえの純粋さと狂おしさ、素晴らしさを切なく美しく描き出す。
フレッド・ウォーバスクは資産家であるウォーバスク家の養子である。彼は元の名をマイケル・ウェインと言い、7歳のとき一攫千金を夢見た父に連れられ、母と共にニューヨークへ出て来た。しかし父は事業に失敗し失意のうちに病死。母も後を追うように亡くなってしまう。孤児院に入った彼は、そこのオーナーだったウォーバスク氏に認められ養子となった。

ロマンチック・レビュー『ネオ・ダンディズム!』−男の美学−

作・演出:岡田敬ニ

1995年、真矢みきら花組によって上演し好評を博した『ダンディズム!』のような色合いを持つ、宝塚の男役の美学を追求した、ロマンチック・レビュー。激しいダンシング・シーン、熱いストーリー・バレエ、感動的なコーラスと群舞などにより構成された、ロマンチックでエキサイティングなレビュー作品。


星組主演男役・湖月わたるの退団公演、ミュージカル『愛するには短すぎる』とレビュー『ネオ・ダンディズム!』がいよいよ東京宝塚劇場にやってきました。船上という限られた場所、4日間という限られた時間で展開される切ない恋と、それを見守るあたたかい友情を描く『愛するには短すぎる』、男役の美学を追究するショー『ネオ・ダンディズム!』が、ますます熱気を帯びて上演中です。今回の座談会には、湖月と安蘭けい、専科から特出の未沙のえる、そして組長・英真なおきが出席。主演娘役の白羽ゆりは都合により欠席で、別撮りのインビューで参加しています。冒頭、未沙がポツンと「なんかやっぱり一人いはれへんとちょっと、オッサンくさい」。安蘭と英真が爆笑し、湖月が「男役だけだと、不満ですか?(笑)。ここにいてくれたらなと思ってます?」。座談会はいきなり笑いに包まれました。『ベルサイユのばら』に続きほぼ1年星組に出演している未沙とのやりとりも楽しい座談会から、少し紹介しましょう。

 

●東京で少し手直しが…

東京に来るにあたって芝居では微妙な手直し、そしてショーでは1場面が加わりました。

湖月: 東京公演、いよいよですね…。大幅な変更はないですけど、お芝居の方は
未沙: それぞれの役の輪郭がくっきりされて来た感じがね
湖月: …大阪との違いに気づく方はいるんでしょうか(笑)、細かい芝居を変えたところが
未沙: でもご覧になった方の印象って、たとえばおもしろかったとかよかったっていうの、すごくふくらんでくる…たとえば昔のを再演したりしたときにふくらんでくるのと同じように。だから同じようにしてたら、なんか前の方がええな、みたいのがあるから。これだけしといて一緒というか、やっぱりよかった、ってなるような気がするけど、どうやろか?
湖月: それぞれの役が、余計なものは取られて、より性格的なものとか人間ぽさとかが浮き彫りにされつつあるけれど、いざお客さまの前に出たときに前の癖が出ないか心配だな(笑)
安蘭: 絶対に出ると思う(笑)
湖月: 身体に染みついているものが
安蘭: 宝塚(の公演)でもよくあるのは、はじめすごく笑うところもあるけれど、どんどん楽に近づくにつれ、お客さまも慣れてくるから、その笑いが少なくなってくるじゃないですか? でも今回は、絶対同じところで同じぐらいの量の笑いがあって、毎回お客さまが新鮮に観てくださってたから、もしかしてこのまま東京に行っても全然変わらず新鮮に観ていただけるのかなと。やってる私たちも、また全然違う感じが生まれてきた
英真: (安蘭に)もう、よう知っとるのに、見に行ったりしてたもんね?
安蘭: (笑)毎回見てました
未沙: 笑うところがあるんや
安蘭: (笑)そう。期待通りなんですけど、そこは
英真: 分かってるんやけど、見たいし、笑いたいんやな

湖月: ショーの方に1場面、フィナーレナンバーが増えるんですよ
英真: 男役の黒燕尾
湖月: 羽山(紀代美)先生のボレロ。”All by myself”、とうこ(安蘭)に引き続きあの曲のボレロがあるんですけど。まぁこれも、お稽古期間が短いのでまだまだドキドキなんですが
未沙: 大階段?
湖月: 大階段で
未沙: それは楽しみですね
湖月: これ、稽古期間が短かったので、けっこう焦りましたよね
英真: でもだいぶよくなったよね、って昨日思ったけど
未沙: …『ベルばら』にもあったよね、こんなの(V字型のフォーメーション)
湖月: はい
未沙: あれが綺麗やった
湖月: オマージュかな
未沙: そうそう、オマージュ
湖月: はい、あれも羽山先生の
未沙: あれは揃えるのって難しいでしょう。簡単なようで、みんながみんな意識をしてないとダメなんで。それがすごい揃っていたから。ちょっとでもずれてたら、ずれてるよ! って怒ったりしたこともあった
安蘭: 怒ってくれたんや(笑)
湖月: アハハハ…ありがとうございます。じゃ今回もちょっとチェック入れに、ぜひ来てください
未沙: OK。行きましょう(笑)
 
 

●フレッドとアンソニーについて語ろう

この芝居で楽しいのは、フレッドとアンソニー、対照的な親友同士のやりとり。とくに殻の固いアンソニーを歯がゆく思いながら、熱い(?)友情を示すフレッドの遠慮ない突っ込みには目が離せません。フレッドが恋するバーバラをアンソニーもまた好きになるのですが、フレッドにはすでに婚約者ナンシーがいます…。

英真: フレッドについてみんなで語りましょう
湖月: どんな人だと思います?
英真: いい青年じゃないですか
湖月: ホントですか
英真: 私、ナンシーだったら、もう絶対に幸せにするから、絶対帰ってきて! って思う
湖月: ねぇ、痛いですよね、ナンシー
安蘭: (英真に)ナンシーの方に立っちゃうのね。ナンシー側に
英真: ナンシー側に
湖月: でも終わったあとすごく気になるのはナンシーのこと。このあともし迎えに来てたらどんな顔して会うのかな? とか(笑)、あのあとが気になるんですよ、自分も。あの時(最後のシーン)はカッコつけて後ろ向いて立ってますけど、降りたらどうするのかな、どこまでその決心が続くかって(笑)
未沙: そうやね
湖月: …やはり、先生もおっしゃってたけど、特別な空間だと思うんですよ、船の上の出来事って。やっぱり現実、地上に降りたときに、あぁ夢だったかな? って。やはり現実問題が待っているんじゃないかと思うと…切ないですよね

湖月: 今回お稽古をやりながら、もっと情けなくなってきたんですよ(笑)…もっとどうにもできないんです。自分の背負っているものが、どうにもできない
安蘭: 不器用な男なのよ
湖月: ナンシーという人とか家とかもろもろが、なんかすごくねぇ
未沙: うん
英真: いいんじゃない? それを真摯に受け止めて、迷ってて、悩んでて
湖月: 公演してる間にどうしても、船の上にいるだけの登場人物にとらわれがちじゃないですか。でもその出てこない人たちの重みがこのお稽古しながらすごく感じられて、ナンシーであるとか、お父さんであるとか、亡くなった親であるとか。まぁ出てきてるんですけど、実際芝居しながら関わってる人じゃないところの重みが、ちょっと薄れてたのかなと思った。だからその背負っているものをずしっと感じながらやらなきゃいけないなと思いながら、何度地団駄を踏んでるか(笑)

英真: 友だちのアンソニーくんはどうですか?
安蘭: アンソニーは…いいヤツですよ
湖月: まぁ、いいヤツですけどね
安蘭: (笑)
英真: 対照的なんだよね
安蘭: そうそうそう、全く逆。自分がやりたいことばっかりぼくはできたけど、って言っててもアンソニーは、出来る部分と出来ない部分があるじゃないですか。でも出来ない部分を…
英真: 見えてないわけでなくて、分かったうえで選んで、ってやってるわけやろう?
安蘭: そう。だから、なんでフレッド、お前は出来ないんだ!? って思って
湖月: (微苦笑)
安蘭: …(腕組みして)ホントに不器用だなって
湖月: (英真と安蘭に)二人で腕組んでいわれると困っちゃうんですけど(笑)
英真: アハハハ…
安蘭: 俺が一肌脱いでやるか、ってことで
英真: で、惚れちまったんだな
安蘭: 惚れちまった、うん。惚れちまったけど、バーバラへの気持ちよりやっぱりフレッドへの気持ちの方がまだ強いから
英真: 恋より友情か
安蘭: どうなんやろ、と思って…でも、本当はやっぱり恋かな?
湖月: でもやっぱり、つき合いも長いじゃないですか
英真: 長いんだ(笑)
湖月: 長いですよ。ロンドン行く前からですから
英真: そうなんだ
湖月: (笑)そこのところ、ちゃんとできてるんですけど。一緒にロンドンへ行ってるんで
 

●『ネオ・ダンディズム!』…退団を意識した”惜別”以降

『ネオ・ダンディズム!』は、'95年真矢みき時代の花組で上演された『ダンディズム!』と同じ趣向のレビュー。その『ダンディズム!』に未沙も出演し、今回”ダンディズムとは”の場面で英真が演じているエスカイヤ・マンをやった、そんな話からトークは始まりました。おしゃべりがはずみ、”惜別”、謝球栄振付の場面の話に…。

湖月: なんかあそこはもう、男役とかなくなってるんですね
英真: なるほどね
湖月: 本当の自分って感じがすごくしてるんです。あの、スタンバイしてるときに無茶苦茶、退団公演を感じますね。2人のセリフを聞きながら、あぁそうか! って思って
安蘭: …でも出たら、前のお客さんが、(泣いて)ズルズル言うの
湖月: もう?
安蘭: もう言ってるんですよ。それでもらい泣きしそうになるの(笑)。で、終わってこっち向くと余計、またワタルさん(湖月)が出てくるから、ツーッと…。ダメダメダメって思って。みんなが同じ気持ちで見てる、あそこは
湖月: あぁ…
安蘭: ホントにそこ行くと、一気にサヨナラモードに
湖月: なるよね
安蘭: うん

湖月: 最後独りぼっちになるじゃない? ああいう時間をもたせてもらえるってのがすごく…。何にもないんですよ、自分の中にも。踊りきったっていう気持ちと、劇場のその空間のほか何にもなくて。客席も暗いので、で(スポットライトの)ピンが来てるので、ホントに空間を独りで。パレードとかとはまた違う、それを感じさせてもらえる時間…音がキラキラとかして、あっ! 今ここは星になっているとか、そういう不思議な空間に思える瞬間
英真: ヘェー、そう?
湖月: あんな風に舞台に独りぼっちで、気負いもなく立っていることがないっていうか…すごく素敵な時間をいただいているなって感じる
 

ここで白羽の別撮りインタビューが挿入され、東京に向けて、役について、作品について、今の気持ちを率直に語っています。湖月を送る心境を語る時の美しい涙は、ぜひ実際に放送でご覧ください。白羽は、湖月退団後、雪組に戻ることが発表されています。
そして最後、ここのところ東京公演座談会の恒例になりました、出席者への質問コーナーが。未沙へは「メルシー伯爵が語るわたるフェルゼン像」、英真へは「組長から見た星組主演男役湖月わたるの魅力」、安蘭へは「私だけが知っているわたるさんのとっておきエピソード」、湖月へは「星組の仲間たちへ…」。その楽しいトークは、放送をお楽しみに。
退団を控えた湖月の晴れ晴れとした笑顔、見送る側の安蘭、未沙、英真のなごやかな表情が印象的な座談会でした。

この続きは、タカラヅカ・スカイ・ステージ「NOW ON STAGE」でお楽しみください!

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