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NOW ON STAGE 宙組・宝塚大劇場公演『バレンシアの熱い花』『宙 FANTASISTA!!』


宙組・宝塚大劇場公演
『バレンシアの熱い花』
『宙 FANTASISTA!!』

宝塚大劇場公演
2007.6.22(金)〜7.30(月)

→ 詳しい公演情報は宝塚オフィシャルページへ

番組プレビュー

出演者

出演者の写真をクリックするとその他の出演番組がご覧いただけます。


大和悠河

陽月華

蘭寿とむ

北翔海莉

悠未ひろ

美羽あさひ

和音美桜
 

解説

ミュージカル・ロマン
『バレンシアの熱い花』

作・演出/柴田侑宏
演出/中村暁

 1976年、榛名由梨を中心に、瀬戸内美八、順みつきを加えた二枚目陣、小松美保、舞小雪、北原千琴ら娘役陣といった、個性溢れる出演者を擁した月組により上演され、大好評を博した作品の初の再演。19世紀初頭のスペインの一地方、バレンシアを舞台に、復讐と恋を多彩に描いたスケールの大きいミュージカル作品。大和 悠河・陽月 華の宙組新主演コンビお披露目公演となります。
 19世紀初めのスペイン、バレンシアの領主ルカノール公爵の居住。側近らが集まり、何事かを相談している。退役軍人のレオン将軍に不穏な動きがあるというのだ。その協議中、前領主の妻セレスティーナ未亡人が、重税に苦しむ市民達の実情を訴えにやって来る。しかし未亡人の訴えは聞き入れられることはなかった。
 未亡人の息子フェルナンド・デルバレスが、レオン将軍の要請で駐屯地から戻ってきた。フェルナンドの父はルカノールによって暗殺されたという証拠の手紙が発見されたのである。ルカノールの横暴振りに加え、父の暗殺事件を知ったフェルナンドは復讐を誓う。そのためにまず遊び人になりすまし、許婚者のマルガリータにも結婚の延期を告げる。

コズミック・フェスティバル
『宙 FANTASISTA!!』

作・演出/藤井大介

 宇宙に王子が誕生し、宇宙一周の旅へと出掛ける。月、水星、木星・・・・・・そして太陽。それぞれの星をイメージした場面で展開される、誕生10周年を迎える宙組の記念すべき公演、そして新生宙組スタートの公演に相応しい、新鮮で、エネルギッシュな「宙」をテーマにしたショー作品。


大和悠河と陽月華を中心とした新生・宙組が、いよいよ宝塚大劇場に登場しました。作品は『バレンシアの熱い花』とショー『宙 FANTASISTA!!』。『バレンシアの熱い花』は1976年初演の名作の再演で、スペインを舞台にした復讐と恋の物語。作・演出は柴田侑宏、演出は中村暁です。『宙 FANTASISTA!!』は宙組誕生10周年と新生宙組のスタートを記念し、宇宙に誕生した王子が宇宙を巡るというショーで、藤井大介の作・演出です。今回の座談会には大和と陽月、そして蘭寿とむ、北翔海莉、悠未ひろ、美羽あさひ、和音美桜が出席。初日が開いて少したった手応えなどを、若々しく語っています。演出の柴田、中村、藤井のインタビューも興味深いですが、そちらは放送でお楽しみください。

 

●まだハクハクしてます…大和

まずは『バレンシアの熱い花』について。それぞれ役についての自己紹介のあと、大和が初日が開いた感想を語ります。

大和: …はじまりましたが、どうですか? 私はまだ、初日がずっと続いている感じで、ハクハクしながらやってるんですけど
蘭寿: 私もまだ、初日が開けた緊張感がずっと続いている感じですね
大和: なぜ緊張するか、わかった!
蘭寿: (笑)なぜですか
大和: プロローグが板付きでしょう?
板付きでポーズで、幕が上がって、で歌い出して、っていうのが、ものすごく緊張する
蘭寿: 高いところで
大和: (笑)高いところで
蘭寿: でも格好いいですよ、あれ
大和: あれはいいねぇ。今回は再演になるんだけど、初演のビデオを見て、プロローグで、格好いい! って思った。スパニッシュも格好いいし、みんなでこう(ポーズして)決めているのがなんとも格好よくて。あっ、これをやるんだって思ったとき、うれしいんだけど、ドキドキして。今は(初日が)開いて、自分がやっているのが不思議なんだけど。すごく楽しく、緊張しつつ、やっているけど、(悠未たちを指して)板付きメンバーじゃないんだよね
蘭寿: ようこちゃん(陽月)も途中から。初演のときはイサベラは(プロローグに)出てこなかったんだけど、今回はお披露目だから、銀橋から出ている
陽月: 盛り上がったところに出てくるので、それに乗っかれたらと思うんですけど。お衣装の下のほう重くて振られてしまって、落ちたらどうしよう!? とか思うんです(笑)。未だにまだ、そんな感じなんですけども
蘭寿: でもお客さまが、2人がまん中でポーズしているのをすごくあったかい目で見ているのが、グッと来るんですよ。だからホントにお披露目なんだなって感じがありますね
 

●それぞれの役づくり…蘭寿、北翔、美羽

それぞれの役づくりについて、蘭寿、北翔、美羽の順に話しています。

大和: みんな役はどう? それぞれ役づくりしてきて、舞台に上がってからの変化もあると思うけど。どんなものですか、ラモンさんは
蘭寿: ラモン・カルザスはですね、つくっていくときは、割とどうなんだろうって思ってたんですけど、初演のビデオを見せていただいたときにすごく印象的で。最後の"愛してる"の歌(「瞳の中の宝石」)のところで、何度見ても泣いてしまって。だからラモンの切ない気持ちってのがいちばんに出たらいいなと、それをベースにつくっていたんです。ラモンはとにかく明るい。つらいときも明るいし、ホントに楽しんでいるときは脳天気でっていうところが出たらいいなと思いながらやってるんですが、妹のローラが死んじゃってから3人(大和、北翔)で結束してというところが、最近はすごく熱いものがこみ上げてきて、やってて楽しいです
大和: 駆けてくるじゃない? 入れてくれって。あのときがすごい、目が血走ってる感じで(笑)。入れてやろう! よく来てくれたって、いう思いがある
蘭寿: その前まで、冗談じゃねぇよ、とか言っているくせに、急に仲間に入れてくれって(笑)、調子がいいですよね
 
北翔: ロドリーゴ・グラナドスはたぶん、この3人のなかでいちばん恋愛の苦しいものを表現する場面があるんだろうなって。自分の恋人を伯父上に取られてしまったっていうのを、はっきりお客様に見せる場面からはじまるので、本当に苦しいです(苦笑)
大和: 取られちゃったんだものね、いつの間にか
北翔: お稽古中柴田先生に、自分の恋人を伯父上に取られるって、わかるかぁ! 北翔、って(笑)。わかるか? って言われても、経験したことがないので(笑)。なんとも苦しい恋愛を今回やってるんですけど
大和: その恋人シルヴィアとしては?
美羽: そうですね、最初は貴族ってことにとらわれすぎちゃってて、すごく自分でセーブしてたんですけど、貴族でもやっぱり感情を出した方がいいということがわかって
大和: 歌もいいよね、最後の
美羽: あれは難しい(笑)ですけど。新曲なので、そこでシルヴィアの決意を出せたらなぁと思っています
 
 

●敵役・悠未と、婚約者役の和音は…

大和・フェルナンドの仇敵・ルカノールを演じる悠未、婚約者・マルガリータを演じる和音、それぞれなかなか難しい役ですが…。

大和: 真に悪いところを受け持っていますが、どう?
悠未: 最初と最後だけなので、その間にもいっぱい話題には上っているんですけども、やっぱり自分の気持ちを繋いでいくというか、集中力を持続していくのが…
大和: ルカノール、ルカノールって言っているから、ずっと頭の中にあるんだけど、そうか、出てる場面っていうのは…
悠未: そうなんです。間はずっと出ていない
大和: でもね、最後、戦うところの迫力は、すごいよ!
悠未: 最後の悪あがきなので、本当に思いきり、体当たりでやっちゃってるんですけど、受け止めていただいて光栄です
 
大和: では、婚約者のマルガリータちゃん
和音: はい
大和: ホントにズーッと待たせて、すみません
和音: (笑)待ってます
大和: でも本当に人間ができている人だなと思う。ひたすら待ってるんだものね
和音: 何も聞かないじゃないですか。なんで? ということとか。自分の元もとの性格とやっぱり違うので、自分だったら待ってられるかなと思うと、すごく辛くて
悠未: 今回新曲で「すいかずらの花」…
和音: (中村)暁先生が調べてくださったら、スイカズラは必ず対で咲くお花なんですって
一同: あぁ! そう!
和音: なのでやっぱり、そういうのを見て、あぁって思いながら、摘んだりとか…
蘭寿: ずっと待ちますって、摘んでるんだ…深い!
 

●フェルナンドと別の世界にいる女…イサベラの陽月

イサベラは貴族のフェルナンドとは別の階級の、酒場の踊り子。互いに惹かれ合う2人ですが…。

大和: 私のもう一つの世界の女、イサベラさん。どうですか
陽月: そうですね、稽古場でも、今もなんですけど、役が全然わかんなくなったりとかして。つかめたぞ、と思ったらもうスルスルと、ウナギのように逃げてしてしまったりで…

一同笑う

陽月: ウワァーと思うことが多かったんですけど。舞台稽古からお衣装をつけて、肌の色も塗って、髪型もセットして、そしてみなさんがスペインな感じになっていて、それに助けられてみたいな。いろんなものが出てきて、ちょっとウナギを握れるぞみたいな(笑)感じで、でもまた危ないぞみたいな感じ。初日が開いて5日、そういうふうに試行錯誤しながらやってるところです
大和: 柴田先生自身がおっしゃってたけど、今回女役が、難しい! 男役3人に対して女役3人で、男役よりも女役の方がいろんな感情を出すことによってより恋愛の哀しみとかが出るとおっしゃってて。それぞれにみんな苦しんでる、イサベラもすごく苦しんでて難しいと思うんだけど、イサベラはすごくわかってるというか、自分から別れに来るっていう、そこがやっぱり、いい女だなと
陽月: そう言っていただけたら、本望でございます(笑)
大和: なかなかそこまで決断できないよね
陽月: 言われる前に自分から行こうとか、そういうところがあるのかも。でもマルガリータがいちばん強いかもしれない
大和: そうだね。自分のなかでずっと思い続けるっていうのは、たしかにそうかもしれない
和音: 一見そんなに強そうじゃないけど、たぶんこの3人のなかではいちばん、ホントは強い面があるのかな
大和: イサベラとラモンの間も切ないねぇ
蘭寿: もうね、わかってるんです、全部
大和: ごめんな
蘭寿: フェルナンドはいい男だからしょうがないとは思うんですけど、自分のね、一瞬でも腕のなかにくるとね、一生の悦びなわけなんですよ。でもホンの一瞬で…(下を向いて)だよな、だよな〜、みたいな感じになって。でもいちばんいとおしい人、とにかく愛している、という気持ちしかないです

今回、蘭寿と北翔は役替わりで役を交換します。対照的な役の交換は「大変」の一言。そんな話が続きますが、残りは放送でぜひ。

 

●大和は卵から生まれた宇宙の王子…ショー『宙 FANTASISTA!!』

ショーは宇宙の王子FANTASISTAが宇宙を巡るというストーリー性のあるもの。藤井によるとFANTASISTAとは夢をかなえる人、現実にする人という意味のイタリア語とか。その王子はプロローグで、卵のなかから現れます。

大和: 今回のショーは盛りだくさんですからね。ストーリー的には宇宙に王子さまが誕生してその王子さまがいろんな星を廻って太陽になっちゃう、っていう話なんだけど(笑)。…それぞれここ観てほしいとか、ここ気に入ってるんだ、っていうとこをちょっとアピールしていただけたらいいと思いますが

そんな大和の呼びかけに、まっ先に「じゃぁ、はい」と手を挙げたのは、プロローグで美声を聞かせている和音。プロローグに出てくるアスカルゴの可愛らしさについて語ります。大和FANTASISTAは卵のなかから現れるので、開演前からスタンバイ。舞台稽古のときはスタンバイする時間が長く「サウナみたい」だったとか。狭いので体育座りをしていて、自分で操作して開けて、ポーンと生まれるのです。続いて「行きます!」と声を上げたのは、月の女神の美羽。「すごく楽しくて、周りはみんなジャニーズ」とうれしそうです。火星の場面で同期の珠洲春希と男役同士で官能的に踊っている悠未、同じく火星で生贄の乙女マルスから豹変して男たちを翻弄する陽月、女役だけで心癒される木星、水星で「この世のものと思えないポーズで立っていてほしい」と言われた蘭寿など楽しい話が続きます。

大和のお気に入りは土星。光のない星で、怒り、憎しみなどに満ちた醜い世界を嘆き悲しむFANTASISTAはいったん殺され、太陽として再生するのです。再生するときのコーラスを稽古場で聞いたとき「今の宙組に藤井先生がエールを贈ってくれてるような歌詞で…これ宙組だよな」と感動したのです。「これは宙組にしかできないぞ」と思いながら出ています。

 

●お披露目の感想は? 大和と陽月

最後に、大和と陽月が、お披露目の感想を語ります。

大和: まず初日は、みんなの温かい歌声にすごく感動して、お客様も銀橋に出たときとかホントに温かい拍手をくださって、それがうれしくて。みなさんにホントに温かく迎えられて、幸せなスタートを切れました。演目も、宙組10周年で、これから新生宙組、がんばりますよ! っていう、そういうショーだし、お芝居ももちろんそうなんだけど、そういう感じがすごくして、ホントに幸せなスタートでした
陽月: 羽根をしょったときってどんな気分がするんだろうと、ずっと思っていたんですけど、舞台稽古では体力的にホントにしんどくて、降りました…みたいな感じであんまり印象がなかったんです。でも自分の位置について、ゆうがさん(大和)が羽根をしょって降りてきたら、そっちの方に感動して。稽古場でも感動したんですよ。稽古場で1回、シャンシャンを持ってやってらっしゃったときに、あっ! お披露目なんだ! って思ったし。舞台稽古でも初日でも、降りてこられるのを見て、そっちに感動してしまったんです。だけど惜しいかな、パーンと降りていくときに見えないんですよね、いいところが(笑)
大和: 私もパレードで、まず振付のときにすごく緊張しちゃって。でもみんながこっちを向いてくれてるのがすごくうれしくて。そのときに、あっ! お披露目なんだと思って。舞台稽古や初日のときにもみんながすごいいい笑顔でこっちを見てくれてるのが、ホントにうれしくて。ありがとうございました(笑)。…だから、がんばりましょうね! そういう気持ちで、毎日
 

初々しい司会ぶりの大和、大和をフォローしつつユーモアをまじえて語る陽月と蘭寿、ゆったり優しい悠未と北翔、活気ある美羽、落ち着いた風情の和音…新主演コンビを中心に、団結力の強さがうかがえる、楽しい座談会でした。

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