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NOW ON STAGE 星組・東京宝塚劇場公演『エル・アルコン −鷹−』『レビュー・オルキス −蘭の星−』


星組・東京宝塚劇場公演
『エル・アルコン −鷹−』
『レビュー・オルキス −蘭の星−』

東京宝塚劇場公演
2008.01.02(水)〜02.11(月)

→ 詳しい公演情報は宝塚オフィシャルページへ

番組プレビュー

出演者

出演者の写真をクリックするとその他の出演番組がご覧いただけます。


安蘭けい

遠野あすか

琴まりえ

綺華れい

南海まり

和涼華

解説

NTT東日本・NTT西日本フレッツシアター グラン・ステージ
『エル・アルコン −鷹−』
〜青池保子原作「エル・アルコン−鷹−」「七つの海七つの空」より〜

原作:青池保子(プリンセス・コミックス)
脚本・演出/齋藤吉正

 「エロイカより愛をこめて」(月刊プリンセス連載)で知られる少女漫画界の重鎮・青池保子氏の代表作である、二つの海洋活劇ロマン「エル・アルコン―鷹―」「七つの海七つの空」(秋田書店刊)をもとに構成したミュージカル。野望のためにイギリス海軍士官の名を捨てスペインに亡命した青年、彼に復讐を誓うイギリス海賊、この二人の男性を軸に、フランスの女海賊との恋を織り込んだ愛憎劇。音楽スタッフには、映画「ゲド戦記」の音楽で有名な寺嶋民哉氏が参加。寺嶋氏による主題歌をはじめとする十数曲の楽曲が、作品をよりドラマティックに彩ります。

NTT東日本・NTT西日本フレッツシアター グラン・ファンタジー
『レビュー・オルキス −蘭の星−』

作・演出/草野旦

 花の女王と呼ばれるほどに人々を魅了してやまない蘭の花をテーマに、気品高く、華麗で美しく、また妖しく神秘的な世界を、“蘭の星”と呼ばれる惑星を舞台に描いたショー作品。振付には、世界三大オペラ劇場の一つである、アルゼンチンのコロン劇場バレエ団の芸術監督を務めるオスカル・アライス氏を招聘。


宝塚にはめずらしいダークヒーローが主人公。安蘭けいが野望のために非道をくり返すティリアン・パーシモンを演じる海洋活劇ロマン『エル・アルコン−鷹−』、そして蘭の星、オルキスをテーマにした『レビュー・オルキス−蘭の星−』。話題作2本立ての星組公演が、いよいよ東京宝塚劇場にやってきました。東京に向けた稽古終盤に行われた今回の座談会には、安蘭、遠野あすか、琴まりえ、綺華れい、南海まり、和涼華が出席。大劇場公演中のエピソードや手応え、東京への抱負などを語っています。残念ながら今公演で退団する綺華と南海の心境もじっくり聞けますよ。そこからかいつまんで紹介しましょう。

 

●『エル・アルコン−鷹−』…東京への抱負は? まずは安蘭と琴、遠野

まずは『エル・アルコン−鷹−』について。この作品は青池保子のマンガを原作にした海賊もので、ティリアン安蘭のほか、遠野は女海賊ギルダ、琴はティリアンに誘惑され裏切られる海軍提督令嬢ペネロープ、綺華はティリアンの忠実な従者ニコラス、南海は野心に燃える悪女シグリットを演じてます。話題はまず大劇場公演中のエピソードから。プロローグのあとの出番が遅い和と南海が楽屋でなにをしているか、一方早変わりの連続で楽屋に帰れない安蘭など、おもしろい話が続きますが、この辺りはぜひ放送で。続いてそれぞれが東京への抱負を語っています。

安蘭: 東京に向けてのそれぞれの抱負…
誰から行く? じゃんけんしようか。
一同: じゃんけんポン。

安蘭と琴が負け、2人でもう一回。
結果安蘭が負けて…

安蘭: あぁ〜。私かなって気がしたんだよね(笑)。(気を取り直してクールに)宝塚でやっていたら、いろんな感情がどんどんエスカレートしていって、レッドに対してキツイ言葉を言ったりするのが自分のなかで快感になってきて、これが東京ではパワーアップするんじゃないかなと思っているので、その辺はがんばりたいなと思います。私に絡んでいるみなさま方、覚悟していてください。
遠野: とうこさん(安蘭)、ものすごく好きなところ言っていいですか?
安蘭: いいよ。
遠野: レッドに「あなたの武器はなんですか」って言うとき、なんかすごく鼻で笑うところ、ないですか? ものすごくいやらしくて(笑)。
安蘭: でしょう? 地でやってるからね、地で。カーッと出ちゃうんだよ(笑)。
遠野: よーし、やったった、みたいな感じで。
綺華: よーし、言った、みたいな(笑)。
遠野: そんな感じするよね。
綺華: 聞いているだけなのに、すっきりする(笑)。
安蘭: そういうところを増やしていこうかな、東京では。
琴: 私は…。
安蘭: 2番目に負けたからね。
琴: (笑)…私は、1か月半やって、とうこさんいちばん感じてらっしゃると思うんですけど、どんどん変わってきて、キャラクター的にちょっと外れてっちゃうところとかあったので、それをもう一度ちゃんと、枠から外れないように基本そのままで、そのなかでいろんな感情とかが日々変わっていければなと、思います。
安蘭: (重々しくうなずいて)はい。…次は誰?
遠野: (笑)何気に上級生順になってません?…私は宝塚の公演で、ヒートアップしすぎたところが(笑)。
安蘭: みんなそうだよ(笑)
遠野: 最初のころは、すごく強く、勢いでやらないとできないと思って「ようし今日もがんばるぞ」ってやってたんですけど、その「今日もがんばるぞ」が積み重なってくるとどんどんヒートアップしてきてしまって、あまりに怖いので(笑) 、ちょっと女らしさも加えつつ、宝塚のときとはまた違ったギルダになったらいいなと思います。
 
 

●退団の綺華と南海、そしてセリフが増えた和は…

いよいよ東京で最後、綺華と南海は、吹っ切れたようなすっきりした笑顔を見せます。そして和は、東京でセリフが増えました。

綺華: 東京公演で卒業ということもありますし、ティリアンに対してより忠誠心とかそういうものが、原作でしかないところも感じていただけるようになりたいなって…(安蘭を見て)最後までお供させていただいて、悔いのないように、燃え尽きたいと思います。
安蘭: 東京でね、終わっちゃうんだよ。
綺華: まだわからないんですよね(笑)、実感がね。
和: 最後、とうこさんがお亡くなりになるところ…。

一同、笑いくずれる

安蘭: お亡くなりになる(笑)。
和: 次が出番前だからソデから見てるんですけど、とても感動的で。ゆかりさん(綺華)がガシッと(抱く仕草)やられるところの表情とかがほんとうに泣けてきて。次が銀橋なんですけど、お客さまがすごく泣いてらっしゃいました。
安蘭: ニコラスがズルズル、泣いてるんだよね。
綺華: ほんとうはもっとガシってやりたいんですけど、グラグラしちゃうんです(笑)。
和: あの照明もすごく効果的ですよね。
綺華: らしいですね。わからないですものね。
安蘭: わかんないね。見たい。
綺華: 私も(笑)。
南海: 私も東京で最後なんですが、大劇場では場面場面でいろんな顔の女性の部分を見せられたらいいなと思って演じてたんですが、東京は、そのなかにさらにシグリットの野心というかそういうものをもっと、怖くといいますかリアルに出していけたらいいなと思いますね。大劇場では、一場面一場面でいろんな女性の顔を出そうということにばかり意識がいってたので、そのなかにいちばん大事なシグリットの野心というものをもっと効果的に出せるように。東京では悪女を(笑)、私の悪を極めていきたいと思います。
安蘭: 悪いよね。
南海: 悪い…でも、いい人だから(笑)、私。
安蘭: いい人にしか悪い役はできないからね。
南海: そうですね(笑)。
安蘭: いついいところが出るかと(笑)、(南海に)怖いよねぇ。
南海: (笑)怖いですね。
安蘭: では和さん。
和: 私は東京公演でセリフが増えたので、昨日はじめてそこのお稽古をしたんですけれども、いままで慣れてきたリズムと違ってまだ慣れない部分があるのでそこをちゃんと消化して、それでとうこさんからも仰っていただいている通り、先生の指定で、最初に歌うようにセリフを言うように言われてたんですけど、そればっかりにとらわれて大切なセリフの意味とか感情を流してしまっていた部分もあったので、その辺をしっかり見直していきたいと思います。
安蘭: 傷は増えないんですか?(笑)
和: 傷は(笑)…数が決まっていて。プロデューサーさんが傷を持ってきてくださって(笑)、「これ後半部分のです」とか。東京の分も荷物を送る前に持ってきてくださった(笑)。
安蘭: それじゃ傷はもう東京に行きましたね。
和: 行きました。
 

●幕開きからヒートアップするおじいちゃんとおばあちゃん…『レビュー・オルキス−蘭の星−』

『レビュー・オルキス−蘭の星−』の見せ場はまず、幕開きの安蘭と遠野のおじいちゃん、おばあちゃんの場面ですが…。

安蘭: ショーの方に行きたいと思いますが…私たちは、おじいちゃん、おばあちゃんがかなりヒートアップして(笑)。
遠野: (笑)。
安蘭: 幕開きからね。
琴: いつもあれは打ち合わせをしてらっしゃるんですか。
安蘭: 全然してなくて、私が勝手に思いついたことをしてたんだよね。
遠野: はい(笑)。
安蘭: それについてきて(笑)。
琴: すごい! コントというか最後にちゃんとオチがあるじゃないですか、絶対。
安蘭: はい。
琴: すごいなって思います。
綺華: ティリアンとは思えないですよね(笑)。
安蘭: (ティリアンを)やってたから、たまってるんだよね。
それがあそこでドカンと爆発して(笑)、ショーに入っていくわけ。
遠野: フーッと息がすごくて、一生懸命しないと歌えないおじいちゃんのときがあるんだけど(笑)、私はあれがすごく好き。
和: (遠野に)とうこさんにちゃんとついて、オチをちゃんとつけられるのは、すごいなと思います。
遠野: いやもう師匠についていくだけで(笑)。
安蘭: こうしたらこうやれよ、みたいに言って(笑)。
南海: 千秋楽、お2人が歌、入れ替わったの、私、どこで入れ替わったのかわからなくて。ずっとあすかさん(遠野)が歌っているのかと思って。すごい、とうこさんと声がそっくりじゃない、って言ってたの(笑)。そしたら入れ替わってたって。
安蘭: おばあちゃんの格好でおじいちゃんのところ歌ってたら、キーがわからなくなっちゃって。なんかおかしなことになっちゃって。え!? 私、おばあちゃんだよね、おじいちゃん? とかわからなくなっちゃって。…楽しかった。
南海: ソデで聞いてるだけで楽しかったから、客席で観たらもっと楽しいだろうなって思います。声聞いてるだけで毎回つられて(笑)。
琴: つられちゃいますね。
安蘭: あれもね、お客さんが笑ってくれると、調子にのってやっちゃうの(笑)。
遠野: こっちにすごい攻撃が来るじゃないですか、この距離で。笑わないようにがんばってるんですけど、だいたい笑ってましたね。
安蘭: 笑ってたね。そのおばあちゃんがこらえられないで笑ってるのを観て、お客さんが笑うの(笑)。

遠野と柚希礼音のユニークなデュエットダンス、安蘭と琴のオルキス・ダンス、安蘭と遠野の白いカトレアのデュエットダンスなど刺激的だったオスカル振付場面について、やはり宝塚ならではの美しさの大階段黒燕尾場面など、興味深い話が続きますが、これはぜひ放送で。「すべての場面をパワーアップして、東京のお客さまに贈れるように、がんばってください」…安蘭が締めます。

 

●旅立つ綺華と南海に…安蘭

最後に、退団する綺華と南海に、安蘭が言葉をかけます。

安蘭: 今回でゆかりとみなみ(南海)が卒業してしまうんですけど、私は今回、2人共ちゃんとお芝居できるから、それはよかったな、うれしいなと思ってて。

綺華と南海、うなずく

安蘭: 私が星組に来て、私の主演のバウの作品とかドラマシティの作品にすごく重要な役で出てくれていた2人だから、そんな2人がいなくなるのがすごく悲しい。すごくショックだし、頼れる者がいなくなっちゃったような、そんな感じがしたんだけど。でも、もちろん2人の人生だし、2人が幸せにいいときに卒業してくれたらいいと思うし。それをね、残された私たちがちゃんと見送ってあげてね。
琴: でもいなくなってから寂しくなるんでしょうね。次の公演とか、集合日とかにいなくて、いつも私は、あぁ辞めちゃったんだと思うんですけど…。(南海と顔を見合わせて、笑う)
安蘭: 辞めるの止めようかなって思うでしょ?
綺華: でも、すっごい幸せですよ。
安蘭: (微笑んで、うなずく)
綺華: 退団者だから感じる幸せって、いっぱいあるって、すごく思います。…退団者だから、もう最後だからっていうので、みなさんがとっても、惜しみなく、いまだけしかないからって愛情をくれるのが、すごくわかるし。そういうのを感じさせてもらいながら退団でき、みなさんが精一杯の気持ちで送ってあげたいって思ってくださっているのがわかるから、幸せです。
南海: そうです、ほんとうに。いままで感謝してきたんですが、その感謝の気持ちをほんとうに感じるというか。千秋楽の日とか、ホントにみなさんに送りだしてもらって、階段を降りることができたので。その1日にその感謝の気持ちが凝縮されていて、ホントに今日こうやって卒業できるのはみなさんのおかげだし、いままで11年間、音楽学校から過ごせたのは、こういう人の温かさだったり支えがあったからだと、ほんとうに感じられた1日でした。大劇場の千秋楽。
綺華: もっと昔から感じようとしていたら、どんなに幸せだったかと思った(笑)。
安蘭: わかる。だけどなかなか…残された時間だから、思いもすごく強かったりする。
大事に過ごそう、って思うんだよね。
 

クールで熱い安蘭、明るい笑顔の遠野、ときどきユニークな琴と和、いかにも幸せそうな退団者、綺華と南海。星組って温かいな、と感じられる座談会でした。

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