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NOW ON STAGE 雪組・東京宝塚劇場公演『君を愛してる−Je t'aime』『ミロワール』


雪組・東京宝塚劇場公演
『君を愛してる−Je t'aime』
『ミロワール』

東京宝塚劇場公演
2008.02.16(土)〜03.30(日)

→ 詳しい公演情報は宝塚オフィシャルページへ

番組プレビュー

出演者

出演者の写真をクリックするとその他の出演番組がご覧いただけます。


水夏希

白羽ゆり

飛鳥裕

灯奈美

美穂圭子

未来優希

解説

ラブ・ロマンス
『君を愛してる−Je t'aime』

作・演出/木村信司

 オシャレに、華やかに、今こそラブ・ロマンスを。上流階級の青年と、サーカスの花形スターとの心温まるラブ・ストーリーを、パリを舞台に爽やかなタッチで描きます。木村信司による初のオリジナル・ミュージカル。

 大富豪が亡くなった。長男ジョルジュに遺言が告げられる。半年以内に結婚すること。結婚相手は上流階級に限る。条件を満たさなければ、財産は継がせない。遺言を聞き、親友フィラントは「結婚と恋は別」と惚ける。一方、親友アルセストはショックを受ける。ジョルジュの結婚相手と目されたセリメーヌに魅かれていたのだ。結婚か。財産を捨てるのか。思い悩むジョルジュは、あるときサーカスの花形スター・マルキーズと出会う。
 ジョルジュにとって旧知の牧師、レオンは教える。マルキーズはスターであるばかりではない。教会に寄付をかかさず、恵まれない人々にも尽くす。ジョルジュは自らの生き方をふりかえる。これまで誰かのために尽くしたことがあったか。初めはジョルジュをいけ好かない金持ちと思っていたマルキーズも、ジョルジュの温かい人柄に触れるうち秘かに思いを寄せてゆく。

ショー・ファンタジー
『ミロワール』
−鏡のエンドレス・ドリームズ−

作・演出/中村暁

 『ミロワール』はフランス語で鏡の意味で、「鏡」と「鏡の中のもう一つの世界」をテーマに構成したショー。人は古来より鏡に特別な力を感じます。神秘的なものの象徴でもあり、その時代を映し、異次元へと誘う鏡。スタイリッシュなダンスとダイナミックな群舞、出演者の一体感が更に客席との一体感を生み出し、鏡が織り成す複数に増殖していくイメージが、ゴージャスな世界を描き出します。


貴族の青年とサーカスの花形スターの恋を描いたミュージカル『君を愛してる−Je t'aime』と、鏡がテーマの華やかなショー『ミロワール』…水夏希と白羽ゆりを中心とした雪組が東京宝塚劇場で上演中です。東京公演への稽古中に行われた今回の座談会には、水と白羽、組長の飛鳥裕、副組長の灯奈美、そして美穂圭子と未来優希が出席。上級生中心の組合せで、宝塚大劇場公演を終えた手応え、東京への抱負などを語っています。灯は今公演で退団、美穂は専科へ異動するので、この組合せは最後のチャンス。さらに未来は、灯のあと副組長への就任が決まっています。それぞれの思いも含め、内容充実の座談会となりました。

 

●明るくて楽しい『君を愛してる−Je t'aime』
…それぞれが語る作品の魅力

水が「上級生の方たちとこんなお話をさせていただく機会はなかなかないので、楽しくはずんじゃおうと思います」と宣言。まず『君を愛してる−Je t'aime』について、それぞれが、手応えや魅力を語ります。水は貴族の青年ジョルジュ、白羽は空中ブランコの名手マルキーズですが、飛鳥はサーカス団の団長、灯は副団長、美穂はサーカス団員を引き抜きに来るアルガン(彩吹真央)の秘書レイチェル、未来はレオン神父を演じてます。

水: ナガさん(飛鳥)、いかがですか?
飛鳥: 2008年の一番最初の公演ということで、やっぱり荷が重いですよね、最初の組って。だから、この1年がパーッと明るく華やかにっていうのを象徴するような作品に当たって、ほんとうに幸せだなと思います。
水: ハッピーエンドですしね。よっこさん(灯)は?
灯: 小さいころに観ていた宝塚の舞台っていうのが今回の作品かなって思うんで、お芝居もショーも、小さい子が観ても楽しめる、大人の方が観ても楽しめる、すごく宝塚らしくていいんじゃないかなって思います。
水: そうですね。難しい話じゃないし。
飛鳥: どなたが観ても楽しめる。宝塚を好きな方は、とてもオーソドックスで、愛とか幸せを語っていて宝塚らしいって思えるし、はじめて観た方はきっと、宝塚ってこんなにおもしろいんだ、こんなに楽しいんだって思ってくださる作品だと思うので。これで宝塚を好きになってくれる人がバンと増えたら、すごくうれしいね。
水: ちょっと毛色の違った(笑)レイチェルさん。
美穂: お披露目公演のような気分がします。
水: あぁ〜。…ある意味、新しい雪組ではじめて創る作品なんですよね。
美穂: みんながハッピーで、私たちアルガン・チーム(笑)…チーム・アルガンも、最後はね、ハッピーなので、なにはともあれ。
水: そんなに悪い人ではない…。
飛鳥: こういう方たちがいないと私たちの幸せがわからないから(笑)。強調していただいている。
美穂: …よかった。
水: (美穂に)最後はハッピーエンド。
美穂: ハッピーではない。結ばれてはいない、アルガンさんと。
水: (笑)そうか。ハマコ(未来)は?
未来: 神父さまの役で、ある意味キーマンじゃない? だからちゃんと最後締めないと(笑)、締まらなくなっちゃうから、責任重大です。
水: 白羽は?
白羽: ハッピーエンドですごくうれしいなという気持ちと、あと今回、小さい子からお手紙をたくさんいただいて…。
水: えぇ!? そうなんだ!
白羽: それがうれしかったです。宝塚を目指しますっていう子から、まだ小学生ぐらいの子が空中ブランコやりたいとか(笑)。…たぶん小さい子にもお話がわかりやすいし、ああいうサーカス団の衣装とかに憧れるみたいで。
水: サーカスって、小さいころに憧れたかもしれないですね。
白羽: ライオンの絵が描いてあったり、マルキーズの絵を描いて、可愛いとか(笑)、あとウェディングドレスを何種類か描いてくれてたり。小さい子に少しでも夢を与えることができてるのかなと思ってうれしいなと。
水: ストーリーというよりも、空気感みたいな、人と人とのふれあいによって生まれる空気が伝わってみたいなのがあるのかなって、感じますね。毎日やってて、だんだん、たとえばサーカス団とか、サーカス魂の場面とかが、一つの空気にまとまっていく、お客さまも巻き込んで、というのを日々感じて。最初は固まっていた文章だけだった台本が、いろんな人のいろんな想いが詰まって、やわらかいものになっていったな、っていう感じがすごくしました。
 
 

●東京への抱負は?

大劇場公演の千秋楽の話などに続き、東京への抱負が語られます。それぞれの発言をかいつまんで紹介しましょう。

水: 初日からいろんなことを、こうしてみようああしてみよう、間とか芝居のやり方とか、いろいろチャレンジして、みんなで創ってきたという感じがするので、東京は長いですし、さらにさらに深いものに、深い変化、深化をしていきたいなと思います。
白羽: 私も初日から千秋楽まで毎日発見があって、千秋楽に近づくにつれてどんどんマルキーズの気持ちがホントによくわかるようになってきて、マルキーズなのか白羽ゆりなのかぐらいリアルな感情が生まれたりしたんです。初日のころの、はじめて台本をいただいてこんなに楽しい作品でよかったなと思った、その新鮮な気持ちと、毎日毎日いろんな発見があって千秋楽まで向かっていった自分と、その両方が、東京公演でまたいいバランスでできたらいいなと思います。
未来: 神父さまの役なので、下級生からよく相談されたりして、そういう雰囲気を私がかもし出しているのかなと…でもそういうのは自分の役的にはすごくうれしいことで。それがあれば、舞台の上でどんな場面でも呼吸を感じてお芝居してたら、レオン神父になれるかなって。その辺の新鮮さを忘れずに、みなさんの悩みをドーンと受けつけて(笑)。大きな人物だと思うので、自分自身が型にはまらずにフリーでなんでも受けいれられる状態にして、そのまま東京に行けたらいいなと思っております。
美穂: チーム・アルガンとしては(笑)、やっぱりハッピーなお話のなかで、悪い人というわけではないけれど、水を差す係として(笑)、そこを精いっぱい…。あと、アルガンさんに対する想いは勘違いをし続ける感じで(笑)、真剣であるがゆえに勘違いし続けるみたいな感じを、精いっぱい演じたいと思います。
灯: 私はサーカス団の副団長で、サーカスのみんなが子どもみたいな、大所帯のたくさん子どもがいるお母さん、そんな感じで、あんまりちっちゃいことに動じないおおらかでドーンとした、ダンプかあちゃん的な(笑)、そんな感じで元気に乗りこえたいと思っています。
飛鳥: 私は、この役が(組長という立場に)とっても重なっていて。マルキーズのセリフに「サーカス団は家族なの」ってあるでしょ。血がつながっていない、いろんなところから来た一人一人が集まって、家族。宝塚も全国から集まってきて一つの組になって、家族。で「団長は仲のいい夫婦がつとめている」っていうセリフがあって、団長、副組長でお父さんお母さんなんだっていうのが、雪組の組長、副組長なんだっていうのに全部重なっていて。家族で、みんなが愛を持って一生懸命やることがお客さまに対して誠実ってことで、絶対お客さまを切り捨てないっていうのが、すべて雪組にかぶさっているのね。だからサーカス団が生き残って2人が幸せになってというのを表現するためには、この人物たちがとってもあったかい家族でなければいけないし、そのなかで上に立つ、とってもあったかい夫婦でなければいけない。組のなかでも私たちはそういう存在でいたいと思っています。
 

●華やかなショー『ミロワール』…プロローグからの席降りで大盛り上がり

ショーの話に移り、まずプロローグの客席降りで話がはずみます。

灯: 自分たちが思ってたのより、プロローグがすごく華やかだって言われて。
水: 聞きます! 鏡が後ろにあったりするからなんでしょうかね。
灯: お衣装も金色で。
未来: 舞台稽古で衣装に負けてる、って言われた(笑)。
水: だって一点の曇りもないゴールドだものね。衣装あわせのときにびっくりしました、私。そしたらみんなもキンキラキンだった(笑)。…客席降りもありますし、盛り上がりましたね。
飛鳥: ちょっと心配してたの、イエーイ! みたいな客席降りじゃないから。でも行くとすごいうれしそうな顔を向けてくれるの。最初すごく心配してたからかえって、よかった、って。
水: (白羽を見ながら)私たち銀橋に残ってるけど、やってても見てないみたいな(笑)。みんな横向いて、ワーッって拍手していて(笑)。
白羽: (笑)そうなんですよね。
水: 楽しんでらっしゃるんだな、ってのを上から見てます。
灯: 客席降りってやみつきになっちゃいますよね、やってる方も。
未来: 先頭ってけっこう大好きなんです(笑)。
白羽: (未来に)あ、先頭(笑)。
水: 遠くまで行っちゃうのね。
未来: すっごく喜んでくださるの(笑)。
水: けいこさん(美穂)がお客さまとすごく楽しそうにコミュニケーションとっているのを、オーオー、オオって、見ていて(笑)。
美穂: (笑)すごく楽しいです。
飛鳥: とくにね後ろの方はね、舞台から遠いから。私たちが行くことでワーッと喜んでくださる。
美穂: ホントは2階にも行きたいですね。時間が許されるのなら、2階まで行きたい。

ハートダンス、メドゥーサ、白雪姫、万華鏡の中詰め、AQUA、ロケット、黒燕尾の大階段、デュエットダンスなど、話は続きますが、詳しくはぜひ放送で。

 

●退団する灯、専科に異動の美穂、副組長に就任する未来に関する質問は?

番組最後はQ&Aのコーナー。今回は、退団、異動、就任の3人に関する質問が並びました。そこからかいつまんで紹介しましょう。まずは「退団される灯奈美さんのエピソードを」。灯自らが、下級生時代の爆笑失敗談を話してくれました。

水: 千秋楽、よっこさんの化粧前を白く飾ろうというときに、何がいちばん喜んでくれるだろう、そりゃぁニノだよ、って。「嵐」の二宮一也くんが大好きでね。
灯: はい。
水: ホントに幸せそうだった、二宮くんに囲まれて。
灯: そうですね。お化粧しようと鏡を見るとみんなが飾ってくれた二宮くんがいっぱいあって(笑)。みんなの愛と共に幸せいっぱいで大劇場は卒業いたしました。
水: そうだ今日は雪組の昔の話とかもいっぱい聞きたかったのね、私たち組替えじゃない。
ほら、幹部の方々に雪組の歴史をお聞きしようと思っていて。
灯: 歴史? ハマコは『忠臣蔵』に一緒に出てたじゃない?
未来: 私は本科でした(笑)。
灯: (笑)いたけどいなかったんです。
水: 宝塚の歴史のなかで、これ、ホントに忘れられない、みたいな。
灯: 私、すごくはずかしかった話があって。下級生、研8か9ぐらいのときに、はじめて中日公演に行ったときに、全身総タイツでミニスカートをはいているっていうショーの場面で、男役と女役が上下に分かれてお互いを見ながら踊るところで、スカートのカギホックが壊れてバーンて落ちたんですね(笑)。
水: じゃ、ツルッとしてたのね(笑)。
灯: よく考えたら今の公演の鏡の精とたいして変わらないんだけど(笑)、本来はいてなければいけないスカートが落ちるってすごくはずかしくて。女の子はスカートで可愛い感じなのに、1人総タイツで(笑)。そしたら一緒に踊っている娘役さんたちも総崩れだし、向かいあっている男役さんたちはホントにクチャクチャな顔になっちゃって(笑)。…あれははずかしかった。

続いて「専科に異動される美穂圭子さんに今後やってもらいたい役は?」。美穂といえばやはり「歌」ですが。

水: ジャズばりばりという歌と、あとはメドゥーサみたいにロマンティックにフワーッと歌うのと、両方聞きたい。
美穂: でもメドゥーサでカゲソロさせていただいてよかったなと思うのは、表にでているときはやっぱり大人っぽい感じとかをつくらないといけないなっていうのがあって。でもカゲだとなんでもありだなっていうので、自分の声で歌えるので、すごくうれしかった。ふだんはすごくつくる部分があるんだけど、カゲソロは声だけだから、イメージもなくて。
水: すごい発想ね、それ。…でも楽しみだけど、すごく心配。今回なんかも逐一、あそこの歌がちょっとあぁなってきているよ、とか言ってくれて。自分で一生懸命やっているつもりでもずれてるってことがあるから。これからは誰が言ってくれるの!? って。
美穂: 固めるのではなく、がんばっているのに違う方に行ってしまっていると、それを元に戻すだけで。毎日いろんな歌い方があっていいのね。みんなやっぱりすごく固く考えちゃうので、じゃなくて、もっと歌うことが楽しいというのを、どんどんみんな持っていけたらいいですよね。
飛鳥: あと、本人も気づいていない喉の不調を、危ないよ、って言ってくれる。
水: 逆に私は、『エリザベート』のときに、朝、発声の先生のところに行ってトレーニングしてきたときは、今日はすごくいいよ、って。
飛鳥: 喉がわるくなる前に、抑えて止めてくれる。
水: 定期的に雪組にチェックしに来てください。

立場が変わる未来には「新副組長、未来優希さんに期待すること」。灯が温かい言葉を送ります。

灯: すごくしっかりして見えて、ホントは甘えん坊で、だけどしっかりしようとがんばってる、っていうのがすごくわかるので。あと宝塚が大好きなんですね、ハマコは。みんなそうなんだと思うんですけど、雪組のこともね。『忠臣蔵』から(周囲爆笑)ずっと見守ってきた、それこそ今回の役の神父さまみたいに大きく広く見守っている存在だと思うから、楽しみながら、今まで通りで大丈夫じゃないかなって思います。すごく期待してます。
未来: えぇ〜!? 副組長をずっとよっこさんがしてくださってて、そんな無理です、って思ったんです(笑)。
灯: 私なんかでもやらせていただけたから、大丈夫。絶対大丈夫。
未来: …が、がんばります(笑)。
 

まず組全体、組子一人一人のことを考えているのがわかる飛鳥、灯、含蓄ある発言がさすがの歌い手・美穂、お茶目な一面がのぞけた未来。上級生をゲストに、今回は司会進行役に徹した感のある水、さりげなくフォローする白羽。明るくなごやかな雰囲気のなか、聞き応えのある座談会でした。

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