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NOW ON STAGE 月組・東京宝塚劇場公演『ME AND MY GIRL』


月組・東京宝塚劇場公演
『ME AND MY GIRL』

東京宝塚劇場公演
2008.05.23(金)〜07.06(日)

→ 詳しい公演情報は宝塚オフィシャルページへ

番組プレビュー

出演者

出演者の写真をクリックするとその他の出演番組がご覧いただけます。


瀬奈じゅん

彩乃かなみ

城咲あい

明日海りお

羽桜しずく
 

解説

UCC&シャディミュージカル
『ME AND MY GIRL』

Book and Lyrics by L.ARTHUR ROSE and DOUGLAS FURBER
Music by NOEL GAY
Book revised by STEPHEN FRY Contributions to revisions by MIKE OCKRENT
作詞・脚本/L・アーサー・ローズ&ダグラス・ファーバー
作曲/ノエル・ゲイ
改訂/スティーブン・フライ
改訂協力/マイク・オクレント
脚色/小原弘稔
脚色・演出/三木章雄

 1937年にロンドンで初演され、1646回のロングランを記録した大ヒットミュージカルで、宝塚歌劇では1987年5〜6月に剣幸、こだま愛を中心とする月組で上演し絶賛を浴び、同年11〜12月に同じく月組で再演された作品で、1995年には天海祐希、麻乃佳世により再演。1930年代のロンドンを舞台に、下町に住む若者が紆余曲折の末に大富豪の伯爵家に跡継ぎとして迎えられるという明るくロマンチックな物語です。なお、この公演で第94期初舞台生がデビューします。

 1930年代のイギリス。ロンドンのヘアフォード伯爵家では当主が亡くなった為、妹の公爵夫人マリアが家を切り盛りしていた。遺言により当主の一人息子が世継ぎとされたのだが、この世継ぎは亡き伯爵の落とし胤で、長年行方不明であった。ヘアフォード家の弁護士パーチェスターに行方を捜させた結果、ロンドンの下町ランベスに住むビル・スナイブスンという青年と判明し、呼び寄せることになる。
 この話を聞いて心穏やかでないのは、公爵夫人の姪ジャッキーとその婚約者ジェラルドである。二人はヘアフォード家の財産をあてにしていたのだ。
 急遽親族が集まり、公爵夫人から説明を聞くと、公爵夫人とジョン卿の二人が遺言執行人となって、その世継ぎが伯爵家に相応しい人物かどうかを判定して、爵位と財産を相続させることになっているという。ところが、現われた世継ぎは粗野な言動とコクニー訛り丸出しの青年であった。これには公爵夫人も驚き、格式高いヘアフォード家の世継ぎとして恥ずかしくないように、行儀教育を行うことになった。そこでビルの歓心を買おうとの下心から、ジャッキーが指南役を買って出て、ビルを誘惑しようとする。
 しかし、ビルにはサリーという恋人がいた。サリーはビルと共にヘアフォード家に入ることを最初は素直に喜んだが、事情が分かるにつれて、ビルのせっかくのチャンスを潰さない為にも、自分は身を引いた方が良いのではと考えるようになる。
 一方、遺言執行人の公爵夫人とジョン卿は、ビルの貴族としてのレッスンを続行するが・・・・・・。


 下町育ちのビルと「ぼくの女の子」サリーの、こころ温まる愛を描いたミュージカル『ME AND MY GIRL』が、いよいよ東京宝塚劇場にやってきました。ロンドンで初演され、宝塚では1987年に剣幸、こだま愛を中心とした月組で上演され、大ヒット。'95年には天海祐希と麻乃佳世らの月組で再演された名作です。今回の公演はやはり月組で、ビルを瀬奈じゅん、サリーを彩乃かなみが演じ、再び『ME AND MY GIRL』旋風を巻き起こしています。東京公演の座談会には、瀬奈と彩乃、そして役替わりでジャッキーを演じる、城咲あいと明日海りお、さらに今公演が月組デビューとなったメイ・マイルズ役の羽桜しずくが登場。新人公演で明日海はビル、羽桜はサリー役を演じてますから、2人のビル、2人のサリーがそろったわけですね。明日海のほかは、娘役ばかり。「かわいこちゃんズ」に囲まれ、ご機嫌な瀬奈。明日海も男役とはいえ、本公演では女役ですしね。主席者一同、大劇場公演を終えた手応え、新人公演について、さらに東京への意気込みなどを、楽しく語っていますが、そこから少し紹介しましょう。

 

●ジャッキー役替わりの城咲&明日海と、月組デビューの羽桜

 瀬奈のウィリアム・スナイブスン(ビル)はロンドンの下町ランベス育ちで、へアフォード伯爵家の世継ぎとわかった青年。彩乃のサリーはビルの恋人で、同じランベス育ちです。ジャッキーは、ヘアフォード家の女主人マリア侯爵夫人の姪で、世継ぎのビルに強力アプローチを開始する奔放な令嬢です。城咲と明日海は、ジャッキーのほか、1幕最後のパーティでビルに髪飾りのブドウを食べられてしまうソフィア・ブライトンも演じてます。まずはその役替わりについて…。

瀬奈: 宝塚大劇場での公演を1か月半終えて、エピソードとか思うこととかあったら話していきたいと思うのですが、ジャッキー2人は役替わり公演なんですね。どうでしたか? 大変だったよね。
城咲: でも意外と…長いスパンでなくて、細々と替わっていたので、忘れてしまうということがないので。私たちはぜんぜん違う役をやってるんですけど、周りで一緒にお芝居をしていただいている方たちの方が戸惑われることが、リフトのタイミングとか、あったのかなと思ったりしたんですけど。
瀬奈: でも楽しかったよ、すごく。だからアッという間だった。毎日新鮮にやれた。
明日海: 私たちも…。初日があったと思ったらすぐ楽が来て、また初日が来てって、何回も何回も替わっていくので、いつもよりちょっと長い公演だったんだけど、ぜんぜんそういう感じはなかったです。すごく楽しくて。
瀬奈: 私、開演前に、一緒にお稽古するよ、とか言ってやってたのね。なんだけど、完璧だしね。舞台に立ったらどんどんどんどんいいふうに調子にのってきて(笑)…いい意味で調子にのってきて、すごく楽しかったんだ。完璧だったよ。
明日海: ちょっと怖かったですよね、替わったばかりの日は。
城咲: もう1コの役、ソフィアのときに、出てない場面はいいんですけど、一緒に出ている場面だと、ちょっとドキドキして。
瀬奈: 私も、ランベスで「あれ!? どっちだったっけ?」って思うものね。ソフィアにこういうふうに(手をグルグル回し)やんなきゃいけないんだけど…。
明日海: 並んでる。
瀬奈: そう、並んでるの、2人。だから今日はどっちだっけ? みたいになる。…どの場面がいちばん楽しかった?
城咲: ランベスはやっぱり楽しかったですけど。あとソファーの場面とかは、ああいうのはふだんないので、すごくおもしろかったですね。
明日海: 私も、どうしてもナンバーとか、アサコさん(瀬奈)とのソファーのところとかは緊張してしまうので、ランベスがいちばん楽しかったですね。
瀬奈: (笑)わかる。何にも考えないでバーッとできるんだよね。

 羽桜は本公演では、パーティの令嬢、メイ・マイルズ役です。

瀬奈: しずくさん(羽桜)、どうですか、月組デビュー作。
羽桜: お稽古にはじめて入らせていただいたときに、緊張して、ちょっと泣きそうだったんですけど(笑)…。
瀬奈: 遅れて入ったんだよね。
羽桜: ですが、すごくみなさまが温かく迎えてくださって、はじめての方も優しく声をかけてくださったので、今はとても楽しいです。公演も、毎日みなさんのアドリブが楽しくて(笑)。
瀬奈: 私ね、(羽桜の)お尻をさわった瞬間にね、しずくの衣装ってスカートの上にレースがかけてあるじゃない? そのレースの間に指を突っ込んじゃって(笑)、指が引っかかっちゃった。でもあの衣装、きれいだね。
明日海: うん、きれい。
瀬奈: で、最初のピンクの衣装、前に着てたんだよね。
羽桜: 博多座公演で(笑)。
瀬奈: だから、なじんでる(笑)。
羽桜: 着やすいです。
 
 

●淡々といつも通りにサリーを演じてきた彩乃

 今回で退団する彩乃ですが、宝塚大劇場では退団をあまり意識せず、淡々とサリーを演じてきたと言います。そんな彩乃、公演中はよく羽桜と一緒にいました。

瀬奈: (彩乃に)どうだった?
彩乃: なんだろう…淡々と、ふつうに、卒業公演とか意識することなく、公演中はサリーを演じているって感じで日々が終わっていた感じですね。舞台上ではもちろん役でいるから、この光景は最後だなとか感じる間もないし、むしろ出番の間の、花道から見てたりとか、出番と出番の合間の、ソデで1人でいたりとか、そういうときには感じるときがあったんですけど。でも、やっぱりお芝居が楽しかったから、楽しいな、楽しいなということが毎日多かったかな。よくね、しずくと一緒にいた。しずくちゃんは、私のコンディションとかを全部把握していて。
瀬奈: 2人がそこにいる姿を見ると、おだやかな温かい空気がフワーッとなっててね。お似合いだったよ、2人は。
彩乃: 「大丈夫ですよ、みほこさん(彩乃)」とかね。
瀬奈: お母さんみたい。
彩乃: なんか、守られてるみたいな感じがあるんですよね。
瀬奈: お母さん役が好きなんだって。
羽桜: はい。
瀬奈: マッサージが得意なんだ。いつかやってくれるって。
明日海: うまいですよ。
彩乃: ふだんは(可愛らしい口まねで)「みほこさん」とかしゃべるんですけど、私が公演中に肩がすごく張ってて、調子があんまりよくないときに、「大丈夫ですか」って言って、そのときはパッと「あ、ここです!」って(笑)。おお、頼もしい(笑)って。
瀬奈: (笑)キリッとしちゃうんだ。
彩乃: そうすごく、キリッとしちゃって「ここのリンパが脳に…」とか言って(笑)。
瀬奈: 詳しいの。やってもらいたいね、私たちも。
彩乃: しずくの大きさと頼もしさ(笑)を感じちゃって。また、ちょっと私が元気がないときに、何にも言わないんですけど、ふと「みほこさん、かわいいです」とか言って(笑)、励ましてくれるの…。けっこう助けられてたんですよ。

 大劇場公演中のおもしろエピソードや失敗談も披露されましたが、これは放送でお楽しみください。

 

●新人公演は大変だったけど楽しかった…明日海と羽桜

 新人公演でビルとサリーを演じた明日海と羽桜は、同期です。

瀬奈: 新人公演、いかがでした?
明日海: (羽桜と顔を見合わせて)やっぱり2幕あるので、覚えることがすごくいっぱいあって、ホントにぜんぜん覚えられなくて、通しとかも数少なくしかできなかったので、すごく不安だったんですけど。(羽桜と)お芝居するのがはじめてで、音楽学校でもそんなにしたことなかったけど、楽しかったです。(羽桜が)サリーの感情もおしげもなく出してきてくれて…。
瀬奈: おしげもなく(笑)。
明日海: ホントにおしげもなく出してくれるので、それが伝わってきて、すごく楽しかったです。
瀬奈: 一番最初に通しを見たときにね、すごく感動しちゃったんだよね、私たち。
彩乃: ホント。
瀬奈: お互いを思う気持ちが、すばらしかった。
明日海: そう言ってくださるって、思いもしなくて…。
瀬奈: 2人とも泣いてたね。
明日海: はじめて通したみたいな感じだったので、自分たちがどう見えてるかっていうのもわからなかったので、安心したというか、うれしくて。
羽桜: (うなずく)
瀬奈: 何が大変かって、カットもあったし、ない場面もあったし、だけど1幕2幕、全部やらなきゃいけないじゃない? 休憩なしじゃない? それはね、みりお(明日海)大変だ。…すごいなって思う。大変だったよね。
明日海: 汗だくで(笑)。
瀬奈: カットになってたりするから、早変わりじゃないところが早変わりになってたりするわけよ。ドレスリハーサルを見てて、こりゃ大変だわ、と思った。休む暇もないしね。…しずくは、どう?
羽桜: (明日海が)本公演で娘役をやってて、で新人公演で男役をやって、セリフも出番もすごく多くて、そんなみりおちゃんを少しでも支えられたらいいなぁと思っていたんですけど、逆にすごく引っぱってもらって。同期だからいっぱい言い合えましたし、自分が「どう?」って聞いたら、ちゃんと「こうだよ」って言ってくれたのが、すごくうれしかったですし、すごく勉強になりました。
瀬奈: …でもみりおはみりおで同じこと言ってたよ。組替えで不安だろうし…。
明日海: 少しでもしずくちゃんらしさが出ればいいなと…。
瀬奈: …って思ってたけど「引っぱってもらってた」って。同じこと言ってた(笑)。

 彩乃が羽桜のサリーを見て思ったこと、2人のジャッキーに対する瀬奈のアドバイスなど、まだまだ続きますが、残りは放送でぜひ。

 

●東京へ…瀬奈、彩乃の抱負は?

 収録は東京への稽古場で行われました。その稽古場で見えてきたことをふまえ、それぞれが東京への抱負を語っています。
 羽桜「課題がたくさんあるので一歩ずつていねいにクリアしていきたい」、明日海「自分のやりたいことをちゃんと出せるように、千秋楽まで成長していけたら」、城咲「なかなか出せない奔放さをもっともっと出せるようにしていきたい」…。
 そして彩乃と瀬奈の抱負は? かいつまんで紹介しましょう。

彩乃: サリーとしてもっと深められることがたくさんあると思うし、もっと緻密に表現できることがあると思ってます。愛がテーマですけど、核の愛は変わらなくても、密度をもっと濃くできると思うし。久しぶりにお稽古してみて、次に何が来るかわかっている自分がいる、ここすごく慣れてるなって気づいて。衣装をつけず稽古場でスポンと何もない状態でやってるからこそ気づくことがあったので、もう一度クリーンナップして、緻密さが足りなくなっているところとかを、もう一回改めていきたいです。
瀬奈: 舞台を1か月半終えてお稽古場に戻ってくると、みんなの成長ぶりがすごくよくわかって、それに気をとられていて、自分のことがおろそかになっていた。でも、みんながこう変わったんだったら、私はこうやろう、っていうのも生まれてきて、ほんとうにみんながいての自分なんだと痛感したので、お互いに歩み寄って、お互いの変化に対応しながら、もっとさらに行けたら…。この作品はお客さまがいて、はじめてできあがる作品だと思うので、ホントにとことんお客さまにも参加していただきたいなと。私たちがもっと心を開いて、参加しやすい形を、客席に提供していけたらと思います。

 最後、彩乃が退団を迎えるにあたり今の心境を語り、瀬奈たちメンバーがエールを贈っていますが、そこはやはり放送でお楽しみください。

 

 自分よりむしろ出席メンバーに気をつかうリーダーぶりが頼もしい瀬奈、淡々とした発言のなかに静かな強さを感じさせる彩乃、落ち着いた雰囲気の城咲、初々しい明日海と羽桜。出席者がそれぞれ思うことを十分に語った、内容の濃い座談会でした。

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