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花組・宝塚大劇場公演
『ファントム』
宝塚大劇場公演 2006.6.23(金)〜8.7(月) |

この作品をもっと楽しく!
◎SKY STAGE 関連番組 |
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| ◎解説 |
三井住友VISAミュージカル『ファントム』
脚本:アーサー・コピット 作詞・作曲:モーリー・イェストン
演出:中村一徳
翻訳:青鹿宏二
『ファントム』は1991年の初演の後、米国内ツアーで高い評価を受け全米各地で上演されてきたミュージカルで、宝塚歌劇では2004年に宙組で上演。仮面を被り地下で生きていかなければならない運命を背負い、苦渋に満ちた人生を送る怪人の心の葛藤を鮮明に浮かび上がらせ、悲劇の結末までをドラマティックに描き出し、更に宝塚版では、モーリー・イェストンによる新曲の提供、またダンスシーン、エピローグを新たに加え、宝塚歌劇ならではのロマンティックな色合いをより強く打ち出し上演し、大好評を博しました。
今回の花組では、ファントムに春野寿美礼、相手役クリスティーヌに桜乃彩音の新主演コンビが扮し、花組版として新演出も加えたこの大作ミュージカルに挑みます。
19世紀後半のパリ、オペラ座通り、遅い午後。無邪気で天使のように美しい娘クリスティーヌ・ダーエが、歌いながら新曲の楽譜を売っていた。群集の中にいたシャンドン伯爵(フィリップ)は、彼女の声に魅せられ引き寄せられる。オペラ座のパトロンの一人であるフィリップは、クリスティーヌがオペラ座で歌のレッスンを受けられるよう取り計らう。
オペラ座では支配人のキャリエールが解任され、新支配人のショレが妻でプリマドンナのカルロッタと共に迎えられた。キャリエールはショレにこの劇場には幽霊がいることを告げる。そしてオペラ座の一番地下にある小さな湖のほとりが彼の棲家で、自らを“オペラ座の怪人”と呼んでいると。しかしショレは、これは解任されたことの仕返しとしてキャリエールが自分に言っているに過ぎないと取り合わなかった。オペラ座を訪ねてきたクリスティーヌを見たカルロッタは、その若さと可愛らしさに嫉妬し、彼女を自分の衣装係にしてしまう。それでもクリスティーヌは憧れのオペラ座にいられるだけで幸せだった。
ある日、クリスティーヌの歌を聞いたファントムは、その清らかな歌声に、ただ一人彼に深い愛情を寄せた亡き母を思い起こし、彼女の歌の指導を始める。ビストロで行われたコンテストで、クリスティーヌはまるで神が舞い降りたかの如く歌った。クリスティーヌの歌声を聞いたカルロッタは、彼女に「フェアリー・クィーン」のタイターニア役をするよう進言する。フィリップはクリスティーヌに成功を祝福すると共に、恋心を告白する。ファントムは幸せそうな二人の姿を絶望的な思いで見送るのだった。
「フェアリー・クィーン」初日の楽屋。カルロッタはクリスティーヌに酒盃を差し出した。これはクリスティーヌを潰すための罠だったのである。毒酒と知らずに飲んだクリスティーヌの歌声は、ひどいありさまだった。客席からは野次が飛び、舞台は騒然となる。怒ったファントムが、クリスティーヌを自分の棲家に連れて行く。それはクリスティーヌへの愛情の表現にほかならなかった。しかしそれが、やがて彼を悲劇の結末へと向かわせることとなる……。
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NOW ON STAGE 花組・宝塚大劇場公演『ファントム』
各公演毎に、スターや演出家が熱く語るタカラヅカ・スカイ・ステージの人気番組(60分)。 |
宝塚大劇場では、花組が『ファントム』を上演しています。この作品はオペラ座の地下に住む怪人の苦渋に満ちた人生と心の葛藤を描いたミュージカルで、アーサー・コピットの脚本、モーリー・イェストンの作詞・作曲により1991年に初演され、全米ツアーで高い評価を受けました。宝塚歌劇では'04年に宙組で、モーリー・イェストンによる新曲、新たなダンスシーンやエピローグを加え、宝塚歌劇ならではのロマンティックな色彩を強めた形で上演され、大ヒットしました。今回の花組による再演では、ファントム(エリック)に春野寿美礼、クリスティーヌに桜乃彩音の新主演コンビが扮し、新たな演出も加えた花組版として上演されています。今回の座談会には、春野、桜乃のほか、キャリエール役の彩吹真央、シャンドン伯爵役の真飛聖、セルジュ役の愛音羽麗、リシャール役の未涼亜希が出席。幕が開いてしばらくたった手応えを語ります。そこから少し紹介しましょう。潤色・演出を担当した中村一徳の談話も興味深いのですが、そちらは放送でお楽しみください。 |

| <いつにない緊張を覚えた初日…春野> |
初日をむかえたばかりの花組メンバー。初日はいつにない緊張で怖かった、と春野は言います…。
(春野)「ついに花組の『ファントム』の公演が始まりました。…やっと落ち着いてきたかなぁっていう感じがする。本当に最初は、緊張で、緊張で…。何なんでしょうねぇ」
(彩吹)「いつもと違う初日でしたよね」
(春野)「ねぇ。いつもはお芝居やって2部はショーという感じだけど、1本通しのミュージカルっていうことで…」
(彩吹)「ずっと緊張してました」
(春野)「(笑)ずっと緊張してたよね。なんか怖かった、私。自分の出番とかも、お稽古してきて把握しているんだけど、着替えとかのタイミングが分からなかったりとか。やってみて改めて思ったのが、今回セットがどの場面もすごく大がかりで、いろんな隙間をぬって行くから、スタンバイするのにすごく時間がかかるのね。それであわててガーッと走って、はい! みたいな(笑)。最近やっと落ち着いてきた」
(彩吹)「そうそう」
(愛音)「はい」
(彩吹)「みんな、ようやく」
(春野)「本当に大作をやっているって感じがするよね」
(桜乃)「(うなずいて)はい」
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| <1幕はほとんど出番のない彩吹は、春野たちの稽古を見て役づくり> |
彩吹が演じるキャリエールはオペラ座の前支配人で、実はファントム(エリック)の父親です。1幕ではほとんど出番がないのですが、その分ほかの人の稽古が見られました。
(春野)「お稽古場で、どうだった? 役づくりとか」
(彩吹)「私は1幕はそんなに出番が多い方じゃなくて見ている時間の方が長いので、見て楽しんでいました(笑)、みなさんのやっていることを。見ながら自分の役に反映させていって、勉強になった部分がすごくあったと思います。とくにやはり、おささん(春野)のエリックを見ながら、この人が私の子どもなんだなって思って(笑)…だからそういう意味では、おささんとか、もちろんベラドーヴァ(エリックの母親)だったりクリスティーヌだったりとか、いろんな人を見て自分の役づくりをしていくのが楽しかったですね。最初は迷いもあったんですけど、時間を追うごとにできていく楽しさを感じた稽古場でした」
(春野)「渋いよねぇ…稽古場からゆみこ(彩吹)は、すごく渋い!」
(彩吹)「そうですか?(笑)。ここまでお父さんの役ははじめてだったので、お父さんに見えるかなとか、しゃべり方とか仕種とかをどの程度やればいいのか…おささんにお聞きしたら、そんなに作りこまなくてもいいんじゃない? っておっしゃっていただいたのが、すごくうれしかったです。自然でいたいなって思っていたので」
(春野)「ゆみこと私って今回、稽古場で隣同士に座っていたじゃない? で、ゆみこがお芝居の上で、どんどんどんどんキャリエール、私のお父さん役として包容力が出てきた感じがした。で、お芝居(の稽古)やり終えて座っているところに帰ってきても、すごく包容力を感じて」
(彩吹)「オー(うれしそう)」
(春野)「隣りでそういうものをすごく感じていた」
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| <エリック(ファントム)は純粋な子どものような人…春野> |
春野が最初に台本を読んだとき感じたファントム(エリック)は、純粋な子どものような人。役づくりは、そこから始まりました。
(春野)「最初に台本を読んだときに、エリックっていう役はホントに純粋な子どものような人だっていうのを感じたので、それをまず出したいなと思って。そうやって自分が役づくりして、お稽古場でそういう思いでやってたりすると、自然と目が…(笑)。なんでも純粋にモノを見ちゃうようになって」
(彩吹)「分かる、分かる」
(桜乃)「おささん、目がキラキラ…」
(春野)「キラキラしていた?(笑)…この間の『落陽のパレルモ』のときは野心というか、目がメラメラしていたけど(笑)、今回は本当に、お稽古場にいるときとか、ふだんでも…。やっぱりすごく影響されるんだよね、自分で作っているから。ホントにどんどんどんどん純粋に自分がなっていって…(照れて)なってないけど(笑)」
(彩吹)「なっているよ!」
(春野)「(笑)なるよね?」
(彩吹)「なりますね。…素敵でした」
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| <歌稽古では大緊張していた…クリスティーヌ・桜乃> |
今回主演娘役お披露目の桜乃。大作の大役に挑みます…。
(春野)「クリスティーヌ・ダーエは?」
(桜乃)「稽古場では、最初のころは時間がたっぷりあるから、焦らず、焦らずと思っていたのですが、気づいたときには明日は粗々通しとかで、もう最後の方にはもう舞台が開くんだという気持ちになって…。でも、やっぱり自分の歌であったりとか芝居とかで、いっぱいいっぱいになってた部分がすごくあったのですが、お芝居を通してみたら、もっと歌いやすかったりとか、そういう緊張とかを忘れることが少しずつできるようになってきたかなとは、思います」
(春野)「でも、いっぱいいっぱいだったなんて、見えなかったね?」
(桜乃)「えぇっ!?」
(春野)「(彩吹に)あぁ、見えた!? 私気がつかなっかった(笑)」
(彩吹)「…でも、すごいなとは思いました。度胸があるなって」
(春野)「度胸あるよねぇ」
(彩吹)「でも、はじめてみんなの前でビストロを歌ったときは、すごく緊張してましたよ、やっぱり(笑)」
(春野)「そうだよね…。いちばん最初まず歌稽古から入ったじゃない。で、歌稽古ってふつうだったら教室の隅っこの方でするのに、ピアノをまん中に持ってきて、教室のまん中に椅子を置いて。そのときにはじめてビストロを、みんなの前でオブリガードを歌ったとき、すごく緊張してたよね」
(桜乃)「もう思い出しただけで(笑)…。でも、みなさんが大丈夫だから、見守っているからとおっしゃってくださって、本当に自分は幸せだなと思って、そういう緊張を早くなくそう、なくそうと…。今はだいぶ緊張はしなくなってきたんです」
(春野)「初日から(緊張)してるようには見えなかったよ」
(桜乃)「いやー」
(春野)「クリスティーヌがいた! 目の奥に、と思った。でも稽古場最後の方に、彩音がちょっと変わったな、とは思った。芝居が自然になってきて、歌も本当に自然になってきて。芝居をすることで、一本つなげることで、全部が自然になったってことは、粗々通しか粗通しのころだったけど、感じた」
(桜乃)「これからも毎日毎日もっと勉強して、もっとよくなれるように、がんばりたいです」
(春野)「新人公演も出てるんだよ(笑)。すごい忙しい…」
(桜乃)「(ニコニコ)」
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| <色恋がなかった真飛に、プレイボーイの役が来た> |
星組のときも含め、相手役がいる色恋系の役がなかった真飛。はじめてのプレイボーイの役にちょっと戸惑ったのですが…。
(春野)「シャンドン伯爵、役づくりとか?」
(真飛)「そうですね、プレイボーイな感じの役で、私、星組のときも相手役とかがいたことがあまりなくて、色恋がないんですよ。戦さとか(笑)、剣持ってとか、戦いで男として生きるとかで、女性がらみが全然なくて。だからもてる役とかも本当にはじめてなんですよ。「シャンドン伯爵!!」みたいに言われることもはじめてだから、稽古場ではすごく恥ずかしくて。舞台上でもそういう風にキャーキャー言われたことがないから、恥ずかしくて、どうしよう!? と思って。そういうのに慣れてなくてすごく小ちゃくかしこまっちゃう自分がいて、もっと余裕っぽく、みんながキャーキャー言うのはどんな感じなんだろうとすごく考えながら…。でも周りの子が、お稽古場からロケットをみんなでお揃いのを付けてくれたりして、見せてくれたら私の本物の写真が入ってて(笑)、そういうふうにやってくれることがうれしくて。みんなが自然と、そういうふうにイメージを作ってくれたのが…」
(春野)「プレイボーイに仕立て上げてくれたんだ(笑)。育てられた」
(真飛)「…(笑)そいういうふうにしてくれたのが、かなり影響があったと思います」
(未涼)「東京の時は(愛音を指して)我らもロケットを持って」
(愛音)「千秋楽まで付けてようとか(笑)」
(春野)「(笑)男の人からも愛されて…」
(真飛)「老若男女を問わず(笑)。フィリップ・ド・シャンドン、がんばります! って(笑)」
(春野)「なるほどね」
(真飛)「みんなに、そういうふうにしてもらいました」
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| <冒頭では毎日、本当のパンを食べています…愛音と未涼> |
オペラ座の劇団員役、愛音と未涼は、もう1人桐生園加と、3人いつも一緒。冒頭のオペラ座前の街のシーンでも一緒で、舞台上で毎日本当のパンを食べています…。
(愛音)「私は劇団員の一人のセルジョなんですけれども、私とまっつ(未涼)とそのか(桐生園加)は常に3人で一緒におりますので(笑)」
(春野)「3人、おもしろいよね。小芝居いっぱいやってるね」
(未涼)「(笑)」
(愛音)「劇団員で出る前に、パリのメロディのあやねちゃん(桜乃)が譜面を配っているところから、あそこは街の男なんですけれど3人で出ていまして、パン屋さんからパンを買って食べてる…」
(春野)「ホントに食べてるの?」
(愛音)「はい、実際に」
(春野)「すごーい! 誰が食べてるの?」
(愛音)「3人ともです」
(春野)「そうなんだ!」
(愛音)「そのかは2回食べるので、1日2個。2回公演だったら4つ食べてます」
(春野)「朝ご飯抜いても大丈夫だ…」
(愛音)「食べてなくても、そこで食べられるのでラッキー! みたいな(笑)」
(春野)「そのあとセリフしゃべるときに、もごもごしないのかなぁ」
(未涼)「多少残っていますよね」
(春野)「この辺(口のあたり)にカスが残ったらイヤじゃない(笑)」
(未涼)「それは、ならないように気をつけて(笑)」
(一同)「へぇ〜」
(春野)「パカッと割って食べたりしないの(笑)」
(未涼)「ポロポロってこぼれたりして(笑)」
(春野)「よく2つに割って(中の)クリームだけ食べたりするけど(笑)、そういう小芝居はしないの?」
(愛音)「アハハ…やりましょうか。…でもそのパリのメロディもそうですし、どの場面もすごく楽しくて、ナンバーも衣装もセットも場面の雰囲気が違うんですけど、どの場面も楽しくて。3人で一緒にいるんですけど、本当に何にも言わなくても、お互いが、ああしよう、こうしようと相談しなくても、やりたいこととかが、たぶんこうしたい、じゃぁこう出ようかなとかわかってきて。お話し合いをしてというよりも、やっていくうちにお互いが分かり合って、私がやりたいこととかも理解をしてくれて、そういうところとかもすごく楽しくて、とてもおもしろい」
(春野)「おもしろそう。だって1人1人違うものね、やっぱり。個性が全然違うから、よかったよね」
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| それぞれの役づくりなど話がはずみ、初日が開いてからのエピソードなど楽しい話題も飛び出しますが、詳しくはぜひ放送で。彩吹いわく「おささんのファントム、花組のファントムになっている」。それぞれの個性が出てきた百花繚乱の花組『ファントム』、東京公演がますます楽しみになってきました。 |

| この続きは、タカラヅカ・スカイ・ステージ「NOW ON STAGE」でお楽しみください! |
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